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20歳。ニューヨークの一人旅で死ぬほど虚しくなった瞬間

「あ、おれはただ、その場に存在しているだけで、何の意味もない」

大学2年生の時、ニューヨーク・ヤンキースのイチローさんとジーターさんを観るために、1人でニューヨークへ行った。

ヤンキースタジアムでの野球観戦は最高だった。でも、その夜、百万ドルの夜景を1人で見に行ってから、急に虚しくなった。

「行くだけ、居るだけ。誰にでもできる」

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少し時間は遡り、高校の野球部時代。

「早稲田実業野球部の看板にぶら下がるんじゃないぞ」

野球部の和泉監督の口から、何度もこの言葉を聞いた。

早実野球部は、王貞治さんや荒木大輔さん、斎藤佑樹さん、後には清宮幸太郎選手らを輩出し、2006年には全国制覇を成し遂げた野球部だ。

どこに居るか、どこに行くかではなく、そこで、自分で何を考え、どんな行動を起こすかが大事。

思い返すと、高校時代から、そう叩き込まれていた。

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ニューヨークで1人、「ただ居るだけ」という死ぬほどの虚しさを味わうと同時に、僕は「新たな感情や体験を元に、次の瞬間からどう行動を起こすか、変えていくかが大事」ということを学んだ。

失敗は、次に繋げればそれは失敗ではない。というやつだ。

今思い返すと短絡的ではあるが、現地の人と出来るだけ会話した。自分のことを伝えた。はじめてのヤンキースタジアムは最高だった。だから、現地の人と交渉して、ヤンキースタジアムのチケットをもう1日分購入した。

自分の行動力や考え方の原点は、ニューヨークだ。なんて言えるんだから、あの瞬間の虚しさは、無駄じゃなかった。

ありがとうございます!大切に使わせていただきます!