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夏の太陽、夏の月 112 田舎のクリエーターの現実

あくまで私的感想 

 私が退職後1年間突っ走って来ての私的感想です。夏には決着を付けようという事で「夏の太陽、夏の月」のタイトルでノンフィクション活動日記という感じで雑多に書いてます。今回は音楽、絵画、イラスト、ライターなどの田舎のクリエーターについてです。

リモートワークとネット通販

 まず感じた事は今の時代リモートワークが出来るので、田舎にいながら出版できました。また、退職後去年の4月に今年の夏には自分のクリエーター活動を評価反省し継続か否かを決めようと思っていました。結論から言うと今のところ続行です。


 ネット通販の影響も大きいです。書店の存在が年々減ってきて寂しいですが、全国販売が簡単にできる時代になったというのは大きいです。どこに住んでても、たとえ海外に住んでいも手に入れることが出来ます。

田舎のクリエーターの環境

 次に田舎のクリエーターのいいところは生活費が安いのと生活が安定できるということ。今、午前中農業のアルバイトをしていますが、これで十分快適なクリエーター生活が送れます。私の周りのクリエーターたちもアルバイトをしながら活動している人や私のように退職後、趣味を活かして絵画、陶芸、写真などに勤しんでます。資金的には都会に比べて恵まれているかなと思います。また、今の時代ネットで必要なものはたいてい買えますのでこれも都会と比べて田舎生活でも変わりません。

田舎のクリエータの弱点

 その反面、弱点として危機感がない、ダラダラ出来ます。実際の感想としてメリハリのない活動、自己満足の活動をしているクリエーターが多いので何十年もやろうと思えばできそうです。刺激があまりないのでガツガツやる、期限を決めてやるという意識はとても低い。特にプロスポーツや音楽、漫画、書籍とは違いアートの世界はランキングや順位付けがないのも原因かと思います。

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LEVEL

 レベルは、都会のクリエーターに比べてかなり低いと思います。人口の差、圧倒的なクリエーターの数の差もあると思いますが、意識が低いし、作品の出来栄えもネット時代なので比較できますがかなり差があるケースが多いです。

 そして、なにより自分に対して甘いです。私もビジネスで40年近くやって、数値目標とかいろいろ厳しい環境でやってきましたが、まったりのんびり出来、我が道を行くになってしまいがちです。ネットや全国展、県展、個展などを観るとその時は刺激を受けますが一過性のモノになってしまう傾向です。それとクリエーター同士傷の舐めあいをしてしまいがちで、叱ったり、中立的な立場で評してくれる人(ファン)が極めて少ないです。

 また、田舎なのでクリエイターに対する周りの意識も低いので、まあ金にならない変わったことをやっている人と言う感じです。田舎は文化的にはお世辞的にも高いとはいえません。

 若くて有望で大志を抱くクリエーターはたいてい都会に行きます。敗れて帰って来たクリエーターも多いです。

いつかはやって来るのか

 ホームページひとつとってみてもかなりの差があるように思います。それを自覚しているせいか半ば諦めながら惰性でやっているクリエーターも多いと思います。こんな調子だとブレイクする「いつか」は永久にやってこない気がします。自分を厳しく律する気持ちが大切です。

計画を立てる、そして……

 plan、do、see、checkのマネージメントサイクルが確立されていないクリエーターが多いのでダラダラ、制限なくやってしまいがちです。期限の感覚、目標の感覚、コンクール、コンテスト等のチャレンジ精神があまりないのが田舎のクリエーターの特徴。納期とかも甘いかな。環境が環境なので約束を守るということが曖昧になってしまいがちです。

 今度オール地元のクリエーターで絵本を出版しようと思い企画中です。絶対やりきる覚悟で挑みます。不安反面、夢があり、これからどうなるか楽しみでもあります。厳しい事も書きましたが、これを機会に私も含め田舎のクリエーターたちも成長して行けたらなと思います。

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