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『THE FIRST SLAM DUNK』/長い間待ってて良かった。

待望の映画スラムダンクが本日公開され、初日朝イチ上映で鑑賞。
なんと7:45〜の公演で、土曜日なのに早起きすることになったわけだけど、おかげで一日中幸せな気分になれた。

※以下、決定的なネタバレは回避しています。

ストーリーは主に宮城リョータ視点で進んでゆく。
コミックスを読んでいれば結末はわかってる試合も、従来の桜木花道視点とは違ったアングルで観るととても新鮮。
2年生として上手くチームのバランスをとったり、攻撃の起点として全体を冷静に分析しているリョータの思考にフォーカスできた。
怖くても必死で平気なフリをする教えを守っていることも新しい発見。

リョータと流川が話しているシーンも貴重。
一つは試合前、もう一つは試合中の円陣で。
意外と今までなくて、「うぃす」と答える流川にリョータへのリスペクトを感じた。

映像は、最新の技術で井上作品を上手く動かしている。
リョータのスピード感、流川の電光石火の攻め、花道の運動量、三井の美しいシュートフォーム、ゴリラダンクの迫力、全ては今の映像技術あってこそ。
最新の3DCGやモーションキャプチャーを駆使したものなんだと思うけど、待った甲斐があったってことだ。

伝説化してる読み切り作品『ピアス』の伏線回収もあった。
随所に『ピアス』絡みの今まで語られてこなかったエピソードが散りばめられていて、原作のスキ間を埋め、スラムダンク全体像の解像度が上がる。
20年越しで語られたリョータの家族の話や、それを上手く山王戦と絡めながら進むストーリーがとてもエモい。

試合後にもコミックスで語られなかった「おぉ!」と言わせる展開もあり、最後まで楽しめた。

原作ありきのストーリーで、“一見さまお断り”な作品ではある。
リアルタイムでスラムダンクを楽しんでいたアラフォー世代も、できれば復習してから観に行くと楽しさ倍増できること間違いなし。


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