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"老いを生きる”(4)

「風たちぬ、いざ行きめやも」はるか昔、大学受験の折か、見たものである。大好きな言葉、様々な出会いと出来事、グシャとこころが潰れても、なにか、例えば昨日の強い冬の風の後に、今日の冷たくてもふっと爽やかに感じる風に、さぁもう一度行き直そうと思いが湧きたつ言葉である。

 老い、ある意味いやな言葉。若い人、幼児からすれば、おじいちゃん、若い人、高齢者、老人、年寄り、今は全然、尊敬も何もない、干からびた死ぬ直前の厄介者と見られる。ひがみか?年寄りが多すぎる。コロナでも、「亡くなったのは、80代後半の女性です。」なんて、それがどうした。志村けんは70代前半、岡江久美子は50代。30代で有名人がコロナ死したら、緊急事態宣言より、はるかに効果があるだろう。池江瑠璃子、復活しつつあるが、20歳で白血病、不憫、あれが私の60代後半なら、そうではないだろう。まあまあじゃないので終わり。他人の評価など、もう気にもならない。それが大人。

 自殺する人、惜しいと感じる、死ぬくらいなら何でもできる。腹決めて、意地めた奴にリベンジ、下を向いて我慢するから虐められる。闘え!

 達観したのは年寄りになってから。現役時代は馘首が怖くて、上に逆らうのは度胸が要る、辛抱した、再就職では、それはなくなった。アルバイトは年寄りは仕事しているフリがうまい。しかし、そうはなるまいとこころに誓った。コロナに負けず、不要不急な外出は控えるようお達しにかかわらず、外へ出た。コロナうつになりそう、外へ出よう。マスクをして、人を避け、ソーシャルディスタンスを保って。

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