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ひび、あかぎれ、腰の痛みに家事のつらさ、そして母や妻の労苦を想う

 ここ数年、完全年金生活者となった高齢者である私、今頃になって、家事手伝いをするようになった。現役時代、料理や洗濯、風呂掃除など専業主婦の仕事、男は外へ出て収入を得てくる、それが務めであると信じ誇りとしていた。

 いまは、暇だから、少しは手伝うと。強いて言えば傲慢不遜、反省するばかりである。この時代だからではない、感謝の気持ちに欠けていた。男だから、女だからではない。共同作業なのだ、家庭は。

 今は、真冬真っ盛り。水を使う仕事は、それだけでも大変だ。洗顔や歯磨きは自分自身のこと。台所、風呂場、洗面所、トイレ、ベランダ、いたるところで水を使う。冷たい、重い、汚れる、拭くなどの作業がある。

 調理、食器洗い、かたづけ、整理整頓なども水も使えば、身体を使い、気も心も、くたくた。他の家族から、当然と思われるだけで、苦労は理解されることは少ない、家事とは、そういうものであった。一家の主人、戸籍筆頭者として、それは理屈では知っていた。そういうものと信じていた。

 自ら手伝い、最近は、積極的に火事に率先するようになった思う、なんと大変なことか。

 最近、指先が痛む。ひび、あかぎれなどが、日々場所を変えて発生する。塗り薬、バンドエイド、包帯などもしながら家事にあたる。

 その痛いこと。ピリピリ、ちくちく、痛い痛い。

 男が仕事をして、収入を得ることは当然、家事は妻がやっても、そのつらさ、痛みを理解し共有して、家庭の健全は維持を図る。

 いま、できることは何でもしている。

 永い間、お疲れ様、まだまだ先は永い。

 手伝えることはなんでもしょう。

 買物も量が多ければ、重い物があれば、運ぼう。

 どっちが先に草臥れても、悔いのないように助け合おう。

 お互いにがんばろう。

 昨年、亡くなった母、洗濯機も調理器具も、ろくなものがなかった時代、いろいろやってくれてありがとう。

 もう遅いけど。合掌

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