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【転職活動失敗談】メガベンチャー・コンサルへの挑戦

昨年から転職を考え始め、約8ヶ月に渡って転職活動をしてきましたが、残念ながら1社も内定を得られずに私の挑戦は終わってしまいました。
今回は振り返りもかねて就職活動失敗談を書きたいと思います。

目次
1. 転職を考えたきっかけ
2. 転職活動初期
3. 転職活動中期
4. 転職活動終盤
5. まとめ

1. 転職を考えたきっかけ(19年7〜9月頃)

一言で言えば
「誰からも必要とされる人間になりたい」
と思ったからです。

人生100年時代、定年延長、終身雇用制度の限界、グローバルレベルでの人材獲得競争・・・
1つの会社で働き続けることが当たり前ではなくなってきた時代において、今の会社でゆっくりジョブローテーションを繰り返しながらゼネラリストを目指すキャリアプランに違和感を持ち始めました。

そして北野唯我氏の著書『転職の思考法』を読み、自分の違和感がそんなに間違っていないと思った瞬間から私の転職活動が本格的にスタートしました。

2. 転職活動初期(19年10〜12月頃)

人脈もスキルも何もない人が市場価値を高めるためには、今伸びている業界で働くしかない。『転職の思考法』からそう教えられた私は、現職とは全く畑違いのベンチャー企業を調べ始めました。事業の成長性を求める一方で会社としての安定性も捨てきれず、いいとこ取りのメガベンチャーを目指すことにしました。

まずは転職エージェントに登録し、相談。
メガベンチャーの求人紹介はもちろん、職務経歴書も添削してもらいました。職務経歴書は事前に転職サイトに載っているポイントを参考にしながら用意していたので、添削のやりとりが必要最低限で済んだのは進め方としてよかったと思います。

紹介してもらった中から4社に応募し、書類選考で2社に通過しました。
異業種からの転職はそう簡単ではないんだなと思いつつ、エージェントに面接対策してもらって臨んだ面接の結果とエージェントからのフィードバックがこちら。

A社(1次面接)
【結果】不採用
【評価点】
 ・一定のコミュニケーション力、周囲を巻き込み推進する力
【懸念点】
 ・これから実現したいキャリア観の抽象度の高さ
 ・周囲を巻き込み推進する力はある一方、やや必要なことを求められている職域の範囲で推進してきたように感じられた

B社(1次面接)
【結果】不採用
【懸念点】
 ・質問に対しての回答が分かりづらい点もあり、全体像があまり理解できなかったことから、構造的に捉え、根本の課題設定をすることを経験されてないように感じた
 ・現職の企画立案に関して、何を課題として計画や施策を立てたのかについてスムーズに回答が無かったため、経験不足と感じた

「自分が何を実現したいか」「どのように貢献できるか」を想定以上に深く切り込まれたため回答に困り、面接終わった瞬間に「あ、落ちたな」と思いました。

3. 転職活動中期(20年1月頃)

メガベンチャーへの道を絶たれた私はコンサルファームへの転職に切り替えます。新卒の就職活動でも選択肢に入っていなかったコンサルですが、人材の流動性が高く事業会社からの転職も多いこと、コンサルからメガベンチャーを目指す選択肢があることを知り、コンサル専門のエージェントに連絡を取りました。

戦略系から総合系まで一通り紹介してもらい、
10社(戦略系:総合系=3:7)応募しました。
書類選考とSPIは全て通過し、早速面接対策を始めました。

メガベンチャーの面接での失敗を活かし、面接対策はエージェントから用意された想定質問(これが結構細かい)を解くことで自分の考えを整理し、また面接の度にブラッシュアップすることを心がけました。

またコンサルの面接で必須のケース面接は、そもそも「ケース面接って何?」状態からスタートしたため、以下の本を買って対策しました。

・『ロジカル・シンキング』
・『過去問で鍛える地頭力』
・『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』

特に『ロジカル・シンキング』はとても勉強になりました。
課題や言いたいことをMECE、So What?/Why so?で整理することで相手と同じ目線で話を進められることを学び、現職の仕事でもその効果を強く実感しています。

4. 転職活動終盤(20年2月〜4月頃)

面接はエージェントとも相談し、各ファームの進捗を合わせるため、
2月:1次面接 → 3月〜4月:2次面接といった具合で進めました。

〈1次面接〉
10社を1ヶ月で受けきるのは体力的にも精神的にもハードでした。
結果は総合系が4勝3敗、戦略系は3社とも全滅でした。
戦略系の面接は今まで経験したことがないような質・スピードの難しさで、日常感じることのない緊張感を味わえたことは、戦略コンサルのレベルを体感できたという点で非常に良い経験でした。

〈2次面接〉
通過した総合系4社のほとんどが「2次面接≒最終面接」だったので、ゴールまでもう少しと言いたいところですが、個人的にはこの最終面接が鬼門でした。というのも、新卒時代、最終面接にめちゃくちゃ弱く(1勝3敗)、トラウマになっていたのです。新卒時代の敗因だった「熱意不足」は、コンサルの面接ではそこまで決定的な要素ではないとエージェントから言われていたものの、同じ失敗をしないよう企業研究を重視しました。

特に総合系はファームごとに大きな違いがないため、差別化するのは大変でしたが、「このファームならこういうメリットを生かして自分がより実現したいことができる可能性が高い」というアピールができるよう事前に準備をして臨みました。

しかし、結果は全敗。

熱意不足というより、そもそも自分がコンサルに向いていないというか、コンサルが求めているポテンシャルを持っていなかったんだと思いました。特にスピード感、発想力、仮説思考の習慣においてそれを感じました。

例えば
面「短所は何ですか」
私「責任感が強いあまり、一人で抱え込んでしまうところです」
面「(抱え込まずに周りを巻き込んでどんどん進めて欲しいんだけど…)」

面「クライアントはあなたのデータ分析力にいくら出せると思いますか」
私「わかりません」
面「若者がもっとクルマに関心を持つためにはどうすべきか」
私「…」
面「(発想力、仮説思考が無いな…)」
といった具合です。

異業種からの転職なので、活かせる経験・スキルが無いとポテンシャル勝負になってしまい、そのポテンシャルも無いと勝ち目が無いということを落ちてから気づきました。
1次面接が通過して「このまま行けるかも」と調子に乗ってしまったことで余計気づくのが遅れてしまったのです。

5. まとめ

こうして私の約半年以上にわたる転職活動は内定ゼロという結果に終わりました。「相変わらず最終面接に弱いなぁ」という一言で片付けたくなりますが、新卒やメガベンチャー挑戦での失敗を次につなげようと努力したこと、ケース面接対策で学んだ思考プロセスやフレームワーク、他業界・他社への関心など、普段の仕事をやっているだけでは得られない気づきや学びを転職活動から得ることができました。

しかし「誰からも必要とされる人間になりたい」という想いはまだ消えていません。転職ができないのなら自分で「誰からも必要とされる人材」になればいい。そう思った私はまた新しい挑戦を始めることにしました。(続く)

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