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2024年6月26日(水)「開業準備・居抜き物件かスケルトン物件か?」

今日の東京は曇り。
朝の最低気温は25℃、日中の最高気温は31℃。今日で4日連続の30℃超えでした。明日も曇り予報で、明日は30℃を割り込むようです。
今日からは二十四節気夏至の次項、七十二候の「菖蒲華(あやめはなさく)」(花菖蒲が咲く時季)。このヘンじゃあ花菖蒲やらアヤメやらは殆ど見ないけれど(気付いてないだけかな?)、実家の豊田の隣町である知立ではお仲間のカキツバタで有名だったな。さて、

昨日は「内臓料理(魚)・海藤花(かいとうげ)」についてお届けしましたが、本日は「開業準備・居抜き物件かスケルトン物件か?」について書いて行きたいと思います(冒頭写真はコチラから拝借しました)。

居抜き物件とスケルトン物件。
以前お店を開く場合には、不動産屋さんにスケルトン物件を仲介して貰い(単に何の付属も造作も無いハコ借り)、その後業者に依頼して内装工事・造作をやって貰い、自ら調理設備等も調達し、言わばゼロから作り込むのが一般的でした(勿論、このやり方は今でもあるし、コチラの方が自分で思い描いた通りの店作りをするコトが可能だると言うメリットあり。但し、手間暇とカネが掛かると言うデメリットもある)。
トコロが、2008年のリーマンショックでの景気悪化による飲食業の大量閉鎖等があって以降、居抜き物件が多く出回るようになったそうで、コレは読んで字の如く、前のお店を造作から調理設備迄をある程度の価格で(或いは無償で)譲り受け、多少の手直しをしてから自分のお店として開業する、と言うモノです。スケルトンとは異なり、思い通りのお店にはならないかも知れないけれど(ガマンせざるを得ない点・妥協せざるを得ない点も多々あるでしょう)、開業に係る手間暇とコストを抑えると言う観点からは、ある意味合理的な手法であるとも言えます。昨今のSDGs流行りの現況下に於いては、コチラの方が前者よりも社会的にも受け入れられ易い(カッコ良い?スマート?)時代になったとも言えます。

リーマンショック後に居抜き物件が増えたと言いましたが、2020年以降のコロナ禍の影響もあって飲食業に於ける居抜き物件の流動性は更に高まった模様でありまして、今や居抜き物件を取り扱う業者がモノ凄く増えているようで、ネットで検索すればわんさか出て来ます。自分も幾つかの業者に無料登録して、ソコから毎日毎日大量に送り付けられて(?)来る情報を一々チェックして、良さげな物件あれば、内見/内覧希望を出して見に行く、と言う活動を最近やっておるワケです。

以前にもチョット触れましたが、飲食業と言うのは、開業1年で3割が、3年で7割が、10年で9割が淘汰されると言うキビしい業界でありますので、初期の投資コストを以下に抑えるかと言うのは可也重要なファクターになると考えておく必要があると思います。その意味からすると、理想を求めるスケルトン物件よりも、多少の妥協をせねばならないけれども、より現実的で手軽な(?)居抜き物件を採用する、と言うのは合理的な選択肢なのではないかと思います。

実際に、ココのトコロも何件か物件を見に行き、ウチ2件はスケルトンだったのですが、想像するにゼロから内装工事・造作をするのは可也シンドイ。ある業者に聞いたら、(勿論、どのレベルのスペックにするかにも依るのだけれども)坪当たり80万円程度が内装・造作の平均だそうで、10坪のお店で毎月の家賃に加えて8百万円、15坪で12百万円も掛かるし、その他設備やら調理器具等も足せば10百万や20百万なんてスグに行っちゃいそう。その点、居抜きであれば、家賃+造作代金(コレは譲渡対象資産の状況やら相手事情等によってもゼロ~数百万円と色々。でも、スケルトンほどのカネが掛かるコトは稀)で済むので、やっぱりコチラの方が得策かな。とは言え、居抜きの場合も、譲渡対象資産だと思ったら実際には対象に含まれていなかったり、譲渡されたと思ったらリース契約付きだったりと言うケースも散見されるようなので、正式な契約締結前にはそのヘンのコトは良く良く確認しておく必要はありそうです。

と言うコトなので、物件探しは居抜き中心で探し、もしも本当に良い場所・お店があればスケルトンも排除しない、と言う程度の感じで探して行こうと思います。中々、良い物件に当たらないんですよねぇ。良いトコあれば、是非ご紹介下さりませ!

明日は「有害鳥獣・鹿肉のしぐれ煮」についてお届けする予定です。

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