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2024年6月25日(火)「内臓料理(魚)・海藤花(かいとうげ)」

今日の東京は曇り時々晴れ。
朝の最低気温は24℃、日中の最高気温は31℃。今日も昨日に続いて比較的蒸し暑い一日でしたね。さて、

昨日は「醗酵飲料(?)・ノンアルコールビール」について書いてみましたが、本日は「内臓料理(魚)・海藤花(かいとうげ)」について書いて行きたいと思います。

海藤花。
なんじゃソリャ?と思われる方が大半だろうな、と思います。コレはタコのタマゴのコトなのです。だから、まぁ一種の内臓ですね。タコのタマゴなんて食ったコトないや、と言うヒトも大半だと思います。余程の好きモノか、珍味好きじゃないとフツー食いませんからねぇ。
タコのタマゴなのに、海の藤の花だなんて中々にオシャレな命名がされてますが、wikipediaに拠れば、コレは蛸の卵が芥子粒大の粒が連なって垂れ下がっている状態が藤の花の房に似ているから、と言うコトで江戸中期の漢詩人である梁田蛻巌(はしだぜいがん)によって命名されたとの由(でも、実際そんなに似てませんよねぇ…。似てるのはダラリと垂れてるトコだけじゃん…(笑))。

垂れ下がる藤の花房
垂れ下がるタコのタマゴ(画像はコチラから拝借しました)

流石にそのヘンのスーパーやデパ地下の魚屋さんで売られているコトはないと思いますが、その時季(正に今、かな)になると、豊洲のような大きな市場や、或いはタコを名産としている地方市場には出回っているのだと思われます(即ち、全国的に一定数のファン(?)がいると言うコトでしょうか(笑))。

タコも産卵期になると当然仔を産むワケでありまして、その為に時季になれば卵をあのアタマ(?)の中に蓄えるんです。
ただ、一口にタコと言っても色んな種類がおりまして、北海道や東北で獲れる巨大なミズダコもいれば、ヤナギダコもいる。国内では割と一般的(でも、ポピュラーなのはアフリカのモロッコやモーリタニア産)なマダコ、春に旬を迎えるイイダコなんかもいます。海藤花として持て囃されるのは、多分ミズダコ、ヤナギダコとマダコの卵なのだろうと思われます(イイダコの場合、その卵が煮上がった状態が飯粒のように見えるのでイイダコ(飯蛸)と名付けられてるワケなので、コレも一種の海藤花なんですが、アレの場合はカラダが小さいので卵を取り出して別途調理する等と言う面倒なコトはせずに、丸っと煮ちゃう)。

冒頭写真は先週の定期パトロール(?)で豊洲市場で見付けたミズダコの卵と思われるモノ(大体直径10cm前後)ですが、偶にもっともっと小さなモノ(大体直径3~4㎝)も見たコトもあり、多分ソレらはヤナギダコかマダコのモノであると思われます。

具体的な食べ方としては、生のままの状態でポン酢を掛けたり、チョットだけ湯通ししてワサビ醤油を掛けたり、或いはイクラを作る時のように醤油・みりん・酒ベースのヅケにしてみたりしても良いと思います。
何となく見てくれが、ウジ虫のようでもあり(笑)、みかんの粒々のようでもありますが、味は悪くはないですよ。まぁ、基本は魚卵のようなモノなので、やや味の薄いイクラのようでもあり、卵の黄身のようでもあり。クセもなく比較的食べ易い珍味系、と言ったカンジでしょうか。

然程入手し易いモノではありませんが、時季の豊洲や築地場外、或いは御徒町の吉池角上魚類辺りに行けば、購入は可能だと思います。
是非お試しを~!

明日は「開業準備・居抜き物件かスケルトン物件か?」について書いて行きたいと思います。

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