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2024年1月25日(木)「未利用魚・小田原市公設水産地方卸売市場」

今日の東京は快晴。
朝方の最低気温は-3℃、日中の最高気温は8℃台。
今日は少々冷えましたね。一年のウチで一番寒い時期とされる大寒なんだから、この位は冷えなくっちゃ(笑)。
今日からは二十四節気大寒の次項、七十二候の「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」(沢に氷が張りつめる時季)と言うコトで、言いたいのは一番寒い時期である、と言うコトなのでしょう。さて、

昨日は、「醗酵食品・ヂョッカル(朝鮮半島の塩辛)」について書いて行きましたので、本日は「未利用魚・小田原市公設水産地方卸売市場」について書いて行きたいと思います。

小田原市公設水産地方卸売市場。
俗称「早川漁港」、「小田原市場」なんて呼び習わされてますね。歴史は意外にも浅く、まだ半世紀程度しか経ってないようです。この市場の周りには、各種食堂やら土産物屋やらが結構多く、中にはオシャレなカフェなんかもあったりして、観光客も少々訪れるようなスポットになっています。斯く言う自分も、何度かコレらの食堂や鮮魚店には立ち寄ったコトがありました(飽く迄も、あの近辺に行った際のついでに、ですが)。

そんな小田原市場に、今回はその筋のお方(?)にご案内戴き、所謂「場内」に潜入(?)させて戴きました。ココは割と厳しい市場のようで、関係者以外立ち入りには少々ウルさいトコロのようです(大抵、仲買人や関係者は決められた帽子を被っているので、関係者以外が一目瞭然であり、無断潜入するとスグにバレてしまう(笑))。
今回は、その筋の方に会社形態を取っている市場の社長さんや、数名の仲卸業者の方、定置網関係者の方をご紹介して戴きました。

この小田原漁港では、主として定置網漁、一部刺し網漁、少数の釣りで漁獲された魚貝類が水揚げされているようです。地場で揚がったモノ以外にも、近隣から送られて来た荷物も捌かれているようでした。市場の規模としては割と大きい方だと思います。
訪問当日は水揚げ量が少なかったのですが(コレはまぁ時期的な問題だと思います)、揚がる時は相当量の水揚げがあるようです。

この漁港の周りには、定番定置網として8ヵ所(米神石橋/大漁丸・岩漁場/岩丸・江の安/日渉丸・原辰/辰清丸福浦二宮/五ツ浦丸・湘南)、非定番定置網・漁場として4ヵ所(川長三晃漁場平塚市漁協真鶴漁協(真鶴沖網)・真鶴/新兵衛丸)の計12の定置網等からの水揚げがあります。相模湾は東は三浦半島の先っちょの三崎と西は真鶴岬を結ぶ半円状の湾となっていて(ソレよりも南は相模灘)、約30もの大小の河川の流入があり(従い、栄養豊富)、砂泥地あり岩礁帯あり、更に言えば相模トラフ関東大震災の震源になった)と言う海底谷もあり、その最深部は1,000m超になっていると言うコトなので、様々な魚種が獲れる好漁場になっています。特に小田原に西側では急傾斜になっていて、沖合500m~1kmで深さ100mに達すると言うコトなので、そんな場所に定置網を掛けているワケだから、まぁ色んな魚種が獲れるのでしょう。
その相模湾に於ける最大の集荷場所、市場が小田原市場と言うコトなのです。

コレから自分がやろうとしているお店の基本コンセプトの一つに「未利用魚」と言うのがあるワケですが、問題はそのサカナをドコで調達するか。不定期パトロールをしている豊洲市場だと、所謂マグロやブリ、マダイ等のメジャー魚やピン物の高級魚等は全国から集まっていて沢山買うコトが出来るのですが、珍魚・マイナー魚・未利用魚となると、中々無いのが実情。
従い、実家のある愛知県の一色さかな村西浦鮮魚マーケット等にコネを付けて調達先の一つにしようとしていて、ほぼそのルートは確保出来たのですが、他にも安定的な調達先を確保したい。ソコで目を付けたのが小田原市場。今後、コチラにもコネを付けるべく、今年の3月頃の1か月間はこの市場で無償お手伝いをしようかと画策中です(笑)。その係わり方が、市場そのものの関係者にお願いするか、仲卸業者の方に付いてヤルか、定置網業者のお手伝いをするか等も含めて考え中です(笑)。しかも、この市場はサカナの取り扱いがとても丁寧なようなので、その意味でも有り難い調達先の一つとなりそうです。

何れにせよ、お店をやる近くで質が良く、コスパの良い低利用魚・未利用魚が調達出来れば良いですね。頑張ってルート開拓に励みたいと思います。

明日は「漁師料理・ひゅうが飯りゅうきゅう」についてお届けする予定です。


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