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2024年7月3日(水)「醗酵飲料・クラフトビール」

今日の豊田は曇り後晴れ。
朝の最低気温は24℃、日中の最高気温は35℃迄上昇。今日は雨が降らなかったせいもあって、気温は上昇、午前中は特に湿度も高く、かなり蒸し暑い一日となりました。さて、

昨日はイタリアの「漁師料理・アクアパッツァ」についてお届けしましたが、本日は先週の「醗酵飲料(?)・ノンアルコールビール」に続いて「醗酵飲料・クラフトビール」について書いて行きたいと思います(冒頭写真はコチラから拝借しました)。

クラフトビール。
従来の日本ではキリン・アサヒ・サッポロ・サントリーの所謂四大ビールメーカーが造るビールの独壇場でしたが、ある頃から小規模なBrewery(醸造所)が造るビールが出て来て、その伝統的な製法で醸造する個性豊かな味わいが人気となって来ました。この30年の間に地ビールブーム、クラフトビールブーム等の浮沈を経て、定着しつつありますね。そんな中で全国地ビール醸造者協議会(JBA)と言うトコロはクラフトビールを以下のように定義付けたのだそうです(ただ、一般的には明確な定義はないとされてますが)。

1. 小規模であるコト:1回の仕込単位(麦汁の製造量)が20キロリットル以下の仕込で行いBrewer(醸造者)が目の届く製造を行っている。
2. 独立しているコト:大資本から独立したBreweryで造られている。
3. 伝統的な製法または地域の特産品を原料とした個性溢れるビールを製造しているコト。

日本に於けるクラフトビールの歴史を遡ってみると、その発端は55年体制崩壊によって自民党が下野して誕生した連立政権の細川内閣が1994年に行った酒税法の改正。ソレ迄はビール製造免許に必要な最低製造量と言うのがあり、ソレが年間2,000キロリットルであったものが一気に60キロリットルに迄引き下げられたコトで、小規模醸造所(Micro Brewery)によるビール製造が可能になり、第一次地ビールブームが起こったのだそうです(この酒税法改正は細川内閣の功績ですね)。コレにより雨後の筍の如く地ビールメーカーが乱立し(1998年時点で約200社)、日本全国の観光地を中心とした地ビールブームが到来、一世を風靡しました(確かに、そうだったなぁ…)。
ただ、その流れも2003年頃には発泡酒ブームの到来や地ビールが観光地で売られている高くてあまり美味くないビールとのイメージ等により終焉。そんな状況下でも、マジメにより美味いビールを造りたいとの高い志を持ったMicro Brewery達は継続して良いビール造りを続け、その結果として味と品質の向上が計られ、国際大会でも数々の入賞を果たすようになったコト、またアメリカのクラフトビールブームが日本にも飛び火したコト等により2011年頃には日本でも再びクラフトビールブームが到来し、現在に至ると言うワケ。
今や800社以上のクラフトビールを造るMicro Breweryがあるだけでなく、2015年頃からは上述の大手4社もクラフトビール市場に参入(あれ?JBAが定める定義的には?)し、従来の画一的な商品だけではなく様々な造り方、味わいのクラフトビールが発売されるに至ったと言う情況。

と言うコトで、クラフトビール市場も今や百花繚乱、百人百様。シロウトから見ると、チョット訳の分からん状態ではあるけれど、とっても奥の深い、ハマれば這い出るコトが難しい深い沼状態になっている(笑)とも言えそうです(最近ではクラフトビール紹介本も多数出版されてますね)。
あまりにもMicro Brewery数も多いし、その種類だってPilsnerPale AleIPA(Indian Pale Ale)StoutWeizenBelgian White等々と多岐に亘り、個別の銘柄数も多い。ソレに国産モノだけじゃなくて、世界各地からの輸入モンも多く入って来てる。また、個人の好みやら価格なんかもあるので(概して高いのが難点)、一体ナニを飲んで良いのやらがようワカラン、と言う情況ですね。

そんな中で、数少ない個人的なクラフトビール経験からコレは中々に美味いな、と現状思えている銘柄、ある程度スーパーなんかで売られているメジャー級なモノは以下かなぁ。

Coedo Brewery瑠璃-Ruri-毬花-Marihana-伽羅-Kyara-など)
ヤッホーブルーイングYona Yona Aleインドの青鬼水曜日のネコなど)
銀河高原ビール
キリンSpring Valley豊醇<496>・シルクエール<白<・Japan Ale<香>
サッポロSorachi 1984
サントリーTokyo Craft

この分野に於いては、まだまだ全然研究不足であり、800超のMicro Breweryの中から本当に美味しいと思えるモノを発掘する為には相当な時間と労力を要するモノと思われる為、継続的に発掘作業を続けて行きたいと思いますが、個人の力量には限界もあるので、是非コレはおススメ!と言うモノがあれば、ご教示戴ければと思います。

明日は「内臓料理(動物)・腸関係」について書いて行きたいと思います。

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