見出し画像

2024年2月12日(月)「醗酵飲料(日本酒)・丸石醸造」

今日の東京は晴れ時々曇り。
朝方の最低気温は3℃、日中の最高気温は12℃。
徐々にではありますが、気温は上がりつつあるようですね。さて、

先週末は「内臓料理(魚)・白子(フグ・マダラ・ボラ・その他)」についてお届けしましたが、本日はこの間チョットだけ覗いて来た「醗酵飲料(日本酒)・丸石醸造」について書いて行きたいと思います。

丸石醸造。
まぁ、最近でこそ「二兎」ブランドがやや全国展開しつつありますが、あんまり有名な蔵ではないですよね?でも、地元愛知では日常酒として愛飲されている「長誉」ブランドはある程度有名だし、江戸時代から続く地元米を使って造られ、地元でその殆どが消費されている「三河武士」、全国新酒鑑評会で幾度もの受賞歴のある大吟醸だけの「徳川家康」等を造っておられ、由緒正しい日本酒蔵であると言えるでしょう。何しろ、創業は何と1690年(元禄3年)と言うのだから、江戸中期で333年も前のこと。こりゃあ、スゴい歴史ある蔵ですねぇ。

現在の社長(18代目!)は、2015年にこの蔵に入社、全国の日本酒専門店への営業を担当されていたものの、今一つ全国展開をするに至ってはおらず、愛知県での地産地消の酒からの脱却が図れてはいなかった状況にあったらしい。ソコで関係するお取引先等へのヒアリングを行った結果、相当な辛口コメントを多数貰ってしまい、蔵の存続さえも危ぶまれるのではとの危機感を抱いたとのこと。
ソコで、ソレら辛口コメントを元に県外や海外でも受け入れられる新しいブランドを立ち上げることを決意、一度で覚えられるネーミング、印象的なラベル、そして岡崎ならではの日本酒に拘りつつも従来の製法だけに囚われない味に仕上げたお酒造りを目指し、2015年に出来上がったのが「二兎」。

「二兎」と言うネーミングは、「二兎追うものは一兎も得ず」の逆発想で「二兎追うものしか二兎を得られず」とのコンセプトをベースとして、「味と香り」・「酸と旨味」・「重と軽」・「甘と辛」・「入りと後味」・「複雑と綺麗」等の二律背反すると思われる2つのモノが最高のバランスと味わいになるように造っているとの由。オモシロいですね。
また、このお酒の特徴として「新鮮さ」・「後味の良さ」・「食との融合(ペアリング)」があるのだそうで、何れも大事な要素ですね。
更に面白いのはこのお酒は現在10種類あるのですが、使用している酵母は変えずに酒米と精米歩合を変えるコトで、香りを変えずに味に変化を付けた、と言う点でしょうかね。現在は、雄町(33/48/55/うすにごり生スパークリング)・山田錦(55/65)・愛山(48)・出羽燦々(55)・萬歳(70)・サテンと言うラインナップ。
東京にもはせがわ酒店を始めとして、幾つかの酒屋さんでも買うコトが出来るので、エエですね。
見掛けたら、是非お試し下さりませ。

と言うコトで、本日はココまで。
明日は「未利用魚・ハダカイワシ」について書いて行きたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?