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2024年7月19日(金)「内臓料理(魚)・エイのレバ刺し」

今日の東京はほぼ曇り、偶に晴れ間も。
朝の最低気温は25℃、日中の最高気温は34℃。今日はずっと曇りだったにも拘らず、この暑さ。ホント熱中症対策には気を付けんとイケません。さて、

昨日は「未利用魚・ジンケンエビ」について書きましたが、本日は「内臓料理(魚)・エイのレバ刺し」について書いて行きたいと思います(写真は一色さかな村でのタダ働き報酬(笑)として貰ったアカエイのレバ刺し…色が悪くて美味そうじゃないなぁ…)。

エイのレバ刺し。
コレを食べたコトがあるヒトは少ないのでは無いでしょうかねぇ。エイなんていうのは珍しくもナンとも無いのですが(特に、エイの生のヒレなんかはスーパーやデパ地下のサカナ屋さんでも時々売られてる位ですから…アレは煮付にしたら美味いんです)、ことレバーとなると、売られているトコロは殆ど無いのではないかと思われます。色んな市場でも、丸ごとのエイが売られているのは見たコトがあっても、キモだけ売られているのは見たコトがないですからねぇ。
その意味では、中々の貴重品であるとも言えるのかも知れません。

前にもお伝えしていますが、日本に於いては2011年に発生したユッケ集団食中毒事件を受けて2012年からは厚生労働省がレバーの生食用提供禁止令を出したコトにより、それ以降はレバ刺しを食えなくなってしまいました。
では、牛の生レバーを食えなくなってしまったヒトはどうすべきか。そう、エイが水揚げされる漁港・市場に行き、エイの肝臓を貰って或いは買って来れば良いのであります。コレであれば、厚生労働省の禁止令とは関係ありませんので、堂々と生食するコトOKなんです。

一色さかな村では、結構頻繁に活きたアカエイが入荷するコトが多く、しかも大抵は1匹(3~5㎏?)のモノが1,000円以下で売られているコトが多いんですよ。

一色さかな村ではこんなカンジで活きたアカエイが売られているのはソレほど珍しくはない。

コイツを1匹買えば、恐らく10人前以上のエイヒレ煮付と多分20人前以上のレバ刺しが取れると思います(笑)。
肝心のアカエイのレバ刺しですが、矢張り牛のレバ刺しよりもやや淡白なカンジはあるものの、こっくりとした深い味わいで、十分に美味いです。牛のレバ刺し食べる時と同様に、胡麻油と塩で食ったら良いですね。
コレはホントに美味い。

もう一つ、個人的に印象深かったエイのレバ刺しがあります。ソレは前にも「醗酵食品・ホンオフェ」の中でチョットだけご紹介したのですが、ホンオ(ガンギエイ目)のレバーがコレまた滅茶苦茶に美味かったですねぇ(その時の詳細はコチラご参照)。当時コレを食った感想として、以下の記述になってます。よっぽど美味かったようですねぇ(笑)。
まずは肝臓ですが、これはもう絶品!
今までに食べたどの魚の肝よりも圧倒的に美味いモノでありました。
トロけるような舌触りに、ほんのりと口に広がる上品さ、後を引くコク。
もう、ホントに絶品と断言出来ます!びっくりした。

【ホンオの肝】

ホンオの冷凍された肝(エと呼ばれてます)。
ピンぼけ写真ですが、コレが絶品!

と言うコトで、エイの肝は美味い。是非~!
今週はコレにて。関東も昨日梅雨明け宣言が出され、夏本番。この先2週間の天気予報に拠れば、全日最高気温は34~36℃と酷い暑さが続くようなので、引き続き熱中症対策は充分に。
来週はまた新たな節気に入りますので「二十四節気・『大暑』の時季のメニュー(案)」をお届けする予定です。
良い週末をお過ごし下さりませ~!

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