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2024年1月17日(水)「醗酵飲料(焼酎)・吉兆宝山の初蒸無濾過(2023年謹製)」

今日の東京も晴れ。
朝方の最低気温は-2℃と冷え込みましたが、日中の最高気温は12℃迄上昇。
まぁ、厳冬期に内モンゴル駐在時には-25℃、ソウル駐在時も-15℃迄低下した早朝でも毎朝1時間以上お散歩してたので(←アホ)、この程度の寒さじゃあ全然堪えませんよ(笑)。さて、

昨日は「食器は料理のきもの」と題して食器と料理の関係について書いてみましたが、本日は「醗酵飲料(焼酎)・吉兆宝山の初蒸無濾過(2023年謹製)」について書いて行きたいと思います。

焼酎としての吉兆宝山については書いたコトはありませんでしたが、その兄弟分である富乃宝山については以前コチラでお伝えした通りで、焼酎を含めた新酒に付いてもコチラで書いた通りです。
最近、行き付けの家の近所の酒屋さん(大阪屋さん)が、ヤケに販売に力入れてるな、と思ったのがこの「吉兆宝山の初蒸無濾過(2023年謹製)」。要は、吉兆宝山の新酒ですね。
どうやら、製造元の西酒造さんは従来は新酒と言うのは出していなかったようなのですが、2020年からかな?吉兆宝山で新酒を出すようになったらしいのです。従い、今回で4シーズン目と言うコトになりますかね。

以前書いた通り、焼酎の新酒となると8~9月に収穫された薩摩芋を使い、11月~冬に掛けて出荷される、と言うのが定番パターンであり、何故かその殆どは鹿児島の蔵から出されている、と言うのが実情です。
どうやら新焼酎、しかも無濾過となると、瓶の中でも醗酵・熟成が進んでしまって、品質が劣化するリスクもある、ある意味酒蔵側でのコントロールが不能となってしまう為、特に無濾過で新酒を出すのを嫌がる傾向があるらしいのです。
が、無濾過にすると言うコトは、焼酎が本来持つ力強さや味わい、香り等を飲み手にストレートに伝えるコトであり、上述のリスクを冒してでも飲み手にコレを伝えたいと言うコトで作り手の西酒造が敢えて販売に踏み切ったモノであると思われます。

今年のラベルにはこんなメッセージが書かれています。
日頃より宝山を応援していただき誠にありがとうございます。
近年芋の病気に悩まされていましたが今年は農家さんの一年を通じての努力により良い芋が収穫できました。
蔵人の魂の技で旨い焼酎を仕込んでおります。
八月最初の仕込みの吉兆宝山の初日蒸留となる貴重な一本です。
この時期ならではの特別な風味で、濃厚な芋本来の旨味が白濁として現れております。
どうぞ本年の自然の恵みを心ゆくまで味わって下さい。
二〇二三年十一月一日 西酒造株式会社
 
宝山シリーズってのは、富乃宝山を始め可也多くの種類が出されているのですが、新酒として出しているのはコレだけのようです。その意味でも、貴重な一本と言えるのではないでしょうかね。

実は、この吉兆宝山の新酒は初めて飲んだんです。
いつもはこの時季に、「伊勢吉どん」や「そげんわけもん」等の新酒を飲んでいるのですが、折角の行き付け酒屋さんのおススメでもあるし、宝山ならば間違いないとの確信もあってので、やや高でしたが、即買い。

いやはや、流石ですね。確かに、新酒だけあって通常の吉兆宝山よりもやや荒々しさはあるものの、芋本来の旨味が感じられ、伊勢吉どんやらそげんわけもん等に比べると、お上品。
飲み易いし、旨味が強い。ストレートで飲んでも良いし、ロックでもお湯割りでも。
冬季限定の貴重品なので、見付けたら買いでしょう。

矢張り、こう言う名門の蔵の季節限定モノってのは良く良くチェックしておかねばなりませんね。
と言うコトで、本日はコレにて。
明日は「有害鳥獣(ではないが)・マガモ」について書いて行く予定です。


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