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スメルハラスメント

※2016年に書いたブログ記事の改訂加筆版です※

『ミドル脂臭』という言葉を初めて聞いた。

話題は昨晩(2016/8/30)のテレビ東京、ワールドビジネスサテライト(WBS)。
録画してでも観る数少ないTV番組で、前夜のものをスマホに転送して、朝の通勤電車でつり革につかまりながら観る。

それで、表題のようなタイトルの特集だったので、時間を忘れそうなほど内容にハマった。

今は徹底して「無臭」にコダワリを見せる。いや、確かにニオイは気になる。というか最近の日本人、臭いヒトが多くなった。(個人的感想。しかも自分を棚上げ)

クサいヒトが近くに来るととにかくゲンナリする。

つい先日、USJに家族で毎年行っているショーを観に行った時も、右斜め後ろから強烈なニオイが漂ってきて、満席だし逃げ場ないし、向かい風で時々消え去ってはくれるが、基本、ニオイの元はずっとそこに存在しているので、もう「感動」どころではない。

3Dの視覚効果、熱い火炎の演出、水しぶき、爆音、五感に訴えかけ、感動を呼ぶショーが、「恵まれた嗅覚」のお蔭ですべてが…

これぞスメルハラスメント。

…という話題ではない。今回書きたいのは。

いや、よく似た話で、実際毎日長時間を過ごす職場で、そんな状況が日常になってしまったら…ということ。

順番に行こう。

まず冒頭の『ミドル脂臭』。

10~20代の体臭の主なものは汗臭さ。
50代より上のそれは加齢臭。

で、その中間の30代、40代はというとまさにその中間で、汗臭さが残りつつも加齢臭がそろそろ強くなり始めるという、もっとも複雑で独特のニオイとなる。
男性化粧品メーカー、マンダムが発見、「ミドル脂臭」と名付け、これを抑制する効果のある商品が今まさに売れているらしい。。(チェック要だ)

それこそ、その年代が主力となって「汗水たらして働いている」職場だからこそ…

ところが職場仲間に「気になる」ヒトがいてもそうそう指摘できない。
全く個人的な問題だから、本人が気付くのを待つか、ガマンするしかない。。

ならば会社ぐるみで対策をとろう、というところも現れ、もはや集団で解決すべき問題である、ということが当然の認識になりつつある…というのが主旨でした。

そしてもうひとつ。『ファブタク』

「ファブリーズタクシー」?

タクシーの車内のニオイが気になる、という客の声を反映した、新たなサービス。
ファブリーズで「無臭」の車内。選択肢のひとつとして、これも「当然」になっている。

普段あまりタクシー使わないこともあるけどスマホでタクシー呼べる世の中になっていることも含めてビックリしている自分が笑える。

しかも、日本交通では運転手が乗務前に2人ペアになって、互いのニオイを嗅ぎ合っている光景…
「チェックOKです!」
『最初は恥ずかしかったけど、今では当たり前』

いろんなことが「当たり前」になっているんですね。

話を少しもどして、マンダム研究所の臭気判定士の方がミドル脂臭研究にあたって、いろんなニオイをセンサーを使って分離、分析をしていくのだけど、「良い匂い」か「悪い臭い」かは、いくらセンサーが発達したところで、結局人が嗅がなきゃ解らない、と言っていたのが印象的でした。

しかし、これだけ『無臭』『ニオイを除く』ことに力が注がれている今だからこそ、
本来の『香りの空間』という分野が、これからもっとクローズアップされてくるのだろうな、と思って、書き始めたら話がアチコチ飛びました。

話の飛びついでに、
『ノイズキャンセリング』があるんだから、
『スメルキャンセリング』ってできないかな。。


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