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ノット・オーケー(I AM NOT OKAY WITH THIS)

『I AM NOT OKAY WITH THIS』さくっと観ました。

2020年2月26日からNetflixで公開中の本作。ちなみにたった今邦題が『ノット・オーケー』 であることを知りました。『キッズ・オールライト』とか『マイ・プライベート・アイダホ』とか原題から一部分だけ単語を間引いて邦題にするのは、ちょっとアレですけど、そういう意味では、変な手を入れずにとりあえず全てをカタカナにしただけの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に拍手を送りたいです。

それはともかく、このシリーズはNetflixの大ヒット作品『ストレンジャー・シングス』のエグゼクティブプロデューサーShawn Levy、そして同じくNetflixで配信中の『このサイテーな世界の終わり』の監督Jonathan Entwistleが組んだ作品という部分が注目されていますが、表面的には1話20分そこそこ×8話というフォーマットが『このサイテーな世界の終わり』、それに80年代っぽいトーンが『ストレンジャー・シングス』という感じですね。そしてCharles Forsmanによるコミックが原作です。

コンパクトなフォーマットゆえすぐに観れてしまうので、2日くらいで全話観ましたが、Dinaと清掃員さんとのやり取りが好きでした(頭が悪くてセクシーさだけで生きている女の子を演じるDinaと、その作戦に全く動じないゲイの清掃員さん)。あとは『IT/イット “それ”が見えたら、終わり』(2017)にも出ていたSophia LillisとWyatt Oleffのコンビがすごく良かったです。特にWyattのパフォーマンスが良かったです。全然モテるタイプの子じゃないんだけど、服だけはなぜかおしゃれで、聴く音楽も流行りのものじゃなくて、尚且つ何でも割とそつなくこなす感じの子、アメリカだとたまに見かけます。クラスに一人いる感じの。キャラクターとしても◎でした。それにBradは典型的なerkだなー、とか感じながら観つつ、弟のLiamがめちゃくちゃ可愛かった、という感想でしょうか。

シーズン2がある終わり方でしたが、今シーズンをあれだけ短くしたわりには展開がゆっくりで、正直なところ、このシーズン1が第1話でもよかったのでは、というくらいの煮え切らなさが残ります。

さらに言うと、アメリカのスーパーパワーものは、いつも怒ると耳鳴りみたいな音が鳴り始めて、それが頂点に達した瞬間、周りのものが吹っ飛ぶだけ。もうちょっと創造性に富んだスーパーパワーがないものだろうか。その点、日本は作品ごとに個性的で妙な能力をいろいろ打ち出してくれるので面白いですよね。

ちなみにNetflixがこの作品をオーダーしたとのニュースが出たのは2018年12月12日。そこから約1年3ヶ月の開発、撮影、編集をかけて今年2月の配信開始。映画やドラマシリーズは、マーケティングのために予告編などがリリースされて初めて注目されることが多いですが、実はもっと前から情報が出ているんですよね。

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