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フィルムスクールに留学すること

いつもハリウッド映画のことばかり書いているので、たまにはちょっと違うことも書いてみようと思います。

僕はロサンゼルスにあるUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のフィルムスクールで2年間勉強し、2016年6月に無事卒業、MFA:芸術学修士号の学位を取得しました。なので、ここでいう「フィルムスクール」とは大学院レベルのものです。

ただし、他にもフィルムスクールと呼ばれるもの、あるいは映画を勉強できるコースはたくさんあって、例えばUCLAがオファーしているものでも、学部レベルの映画専攻、Professioanl Programという大学院レベルと同等で、尚かつより実務的なものにフォーカスした10週間のインテンシブコースや、Extensionという社会人向けのサーティフィケートプログラムもあります。

ちなみに学費はMFAが一番高く、1年間で約350万円。それが2年間ということで、生活費も含めて、ある程度の資金的な目処と覚悟(あとは何よりも高い英語力)がないと難しいのですが、それでも僕の場合は、日本で映画業界での経験がほぼゼロだったので、キャリアチェンジの為に、それなりのお金と時間を使ってでも行く価値はあったと思います。

授業にくる教授陣はアカデミー作品賞をとったプロデューサーであったり、現在ヒットしている作品を作った人たちだったりと、ハリウッドの最前線で働いている人たちと、近いところで話をきけるというのは、素晴らしい経験だったと思いますし、学校を一歩出ると、業界の人たちが集まる上映会やネットワーキングイベントが日々開催されています。そして何より同じ目標を持ってクラスメート達と切磋琢磨し、強い絆を作れたことは、将来必ずいろいろなところで役に立つと思っています。

ちなみに一般的に大学院レベルのフィルムスクールというのは非常に小規模で、UCLAのプロデューサープログラムは定員15名です。UCLAの他のフィルムプログラム(製作科、撮影、アニメーション)も、最近規模を拡大した脚本科以外は、だいたい20人以下ですし、コロンビア大学、USC、AFIあたりのトップスクールのプロデューサープログラムも25名前後です。聞いた話ですが、それにだいたい数百人〜1000人からの出願があるらしいので、受験もなかなか熾烈です。

以上、特に役に立つんだかわからない内容を書いてしまいましたが、また今度もうちょっと具体的なことについて書いてみようかなと思います。ちなみにトップの写真は僕が在学中に撮ったもので、UCLAのキャンパスの中心、Royce Hallです。毎年ここで卒業式をします。

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