見出し画像

【全男子必見】薄毛(AGA)の「正しい知識と対策」 徹底解剖note

こんにちは、西村マサヤです。

薄毛(AGA)と私

現在28歳、まだガッツリ薄毛というわけではないのですが、

・父親が薄毛
・高校生の頃から約10年、ほぼ毎日整髪料をつけている
・学生時代や現在も頻繁にカラーをしている(ブリーチも数回あり)

ということで、「将来の薄毛リスク」がめちゃくちゃ不安でした。


スクリーンショット 2021-07-22 19.13.40 1



もともと整形したり、全身医療脱毛をしてたりと、美容には一般的な男性以上に意識が高かったので、「どうしても薄毛になるのだけは避けたい」と思っていたところ、ちょうど20代後半に差し掛かった頃から同世代が「AGA治療」に通い始めました

スクリーンショット 2021-07-19 20.54.48

昔から一度気になったらとことん調べ尽くす性格なので(瞑想にハマったときはスリランカまで修行に行きました)、ネットで調べたりお医者さんの知人に教えてもらったりしたところ、「なんでこんな大事なことが全然知られていないんだ!!!」と驚愕しました


このnoteでは、僕が半年近くかけて調べた「AGAの基礎知識」をできるだけわかりやすく解説していきたいと思います。

薄毛に悩んでいる人もそうではない人も、今後の対策に少しでも役立てればいいなと思っています。


そもそもAGAとは何か

AGAとは正式名称「Androgenetic Alopecia」、日本語では「男性型脱毛症」と言います。

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」によると、日本人男性の約3人に1人が発症するとされています。なんとなく、体感と近いですね。

スクリーンショット 2021-07-13 21.14.04

AGAを発症すると、「額の生え際(いわゆるM字部分)」「頭頂部」のどちらか、あるいはその両方が徐々に細く短くなっていき、全体的に髪のボリューム感が減っていってしまいます

スクリーンショット 2021-06-30 17.26.10

この「徐々に」というところがポイントで、

①生まれつき(あるいは幼少期から)おでこが広い、あるいは髪が薄いという場合はAGAではない可能性があること

②一度発症してしまうと、薄毛が進行していってしまう可能性が高いこと

この2点をおさえておく必要があります。


本来、正常な髪のヘアサイクルは「2〜6年」程度なのですが、AGAを発症するとその期間が短くなり、「数ヶ月〜1年」になってしまいます。

スクリーンショット 2021-06-30 17.31.00 1

結果的に、上の図のとおり、1回のヘアサイクルが短くなるので、髪が徐々に減っていく(密度が薄くなっていく)ため、薄毛になってしまうというのが基本的な原理です。


では、次に「どのようにしてAGAは発症するのか」について説明したいと思います。


AGAの原因

ご存じの方も多いかと思いますが、AGAの原因は「男性ホルモン」です。

ここは少し複雑ですが、「AGAを理解する上で最も重要なポイント」なので、どうか集中して読んでください。後で触れますが、「メカニズムを正しく理解する」ことで、「無駄な対策にお金を払うことも防げる」はずだと考えています。

まずはこちらの図をご覧ください。

スクリーンショット 2021-06-30 17.39.27

いろいろ横文字が並んではいますが、大きく「2つの働き」を理解すればOKです。


AGAの原因 :①ジヒドロテストステロン(DHT)

スクリーンショット 2021-06-30 17.48.23

AGAを理解する上で、最も重要なのが「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンです。別名「悪玉男性ホルモン」とも呼ばれ、このジヒドロテストステロンが脱毛の指示を出すことで、毛の軟毛化が起こってしまいます。

このジヒドロテストステロンは、「テストステロン」という男性ホルモンと、「5αリダクターゼ」という酵素が結合することで、生成されます。


AGAの原因 : ②アンドロゲンレセプター

スクリーンショット 2021-06-30 17.48.34

先程の「ジヒドロテストステロン」は、「アンドロゲンレセプター」という男性ホルモン受容体と結びつき、「脱毛の指示」を出してしまいます。

これが毛が抜けてしまう基本的なメカニズムです。

後半の「対策編」でも紹介しますが、いわゆるAGA治療、クリニックで医師に処方してもらう飲み薬は、このジヒドロテストステロンの発生を抑える薬を飲むことで、抜け毛の進行を止めるアプローチとなっています。


さて、これらのホルモンや酵素は誰もが持っているわけですが、それでもAGAになる人とならない人が存在します。違いは何なのでしょうか。

その答えは、「遺伝」だと考えられています。

AGAと遺伝

先程紹介した「5αリダクターゼ」と「アンドロゲンレセプター」の働き(活発性や感受性)はそれぞれ遺伝の影響が大きいとされています。

一方で、ある研究では同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でも、毛量の差やAGA発症時期が異なるという検証結果もあり、「必ずしも遺伝だけが原因ではない」という点もまた難しいポイントです。

スクリーンショット 2021-07-13 21.16.19


このあたりの解明が進んでいけば、よりAGAの原因分析・解決策も洗練されていくとは思うのですが...、まだまだ時間がかかりそうな印象です。

AGA対策

ここまでで基本的なメカニズムは理解いただけたと思いますので、ここからは「対策」についてです。

AGA対策(薄毛対策)には、大きく3つが存在します。

スクリーンショット 2021-07-06 17.35.31

①市販のシャンプーや育毛剤、②頭皮マッサージや育毛サロン、③医療機関での治療、それぞれ順番に概要やメリット・デメリットを説明していきます。


AGA対策 :①市販のシャンプーや育毛剤

おそらく、最も多くの人が試すのは、これだと思います。

他の対策に比べると、比較的安価に試せる一方で、劇的な効果を期待するのは難しいというデメリットもあります。なぜなら、こういったシャンプーや育毛剤は、「AGAの直接的原因」に作用するものではないからです。

そもそも育毛剤(医薬部外品)は、すでに生えている髪の維持や健康にアプローチするものです。ですので、商品サイトや広告をよく見ていただければわかりますが、「頭皮の環境を整える」「髪に大切な成分を取り入れる」といった表現のものが多いかと思います。

もちろん、これらの対策が全く無意味ということではありません。

皮脂や整髪料などで頭皮の環境が乱れ、健康な毛が抜けてしまっている方であれば、シャンプーや育毛剤でも一定の効果が期待できるのではないかと思います。

ただし、育毛系のシャンプーは、安価とはいえ通常のシャンプーの数倍〜10倍近い値段がしますので、費用対効果を考えて選んでいくのが良いのではないでしょうか。

スクリーンショット 2021-07-22 19.19.56

実際、僕自身、AGAクリニックに行って「まずはシャンプーを育毛系に変えてみるのでも効果はありますか?」と聞いてみたこともあるのですが、「効果を実感するのは難しいと思います」という回答をもらいました。


AGA対策 :②頭皮マッサージや育毛サロン

先程の市販品とは異なり、実際に店舗やサロンに行って施術を受けるものです。こちらも同じく医療行為ではないため、あくまで毛穴の汚れを取ったり、頭皮の環境を整えたりするものとなります。

血流が悪くなると抜け毛につながりうるため、頭皮マッサージは一定の効果が期待できる一方で、これらの施術はかなり高額なため、慎重な検討が必要かと思います。

僕の知人で大手サロンに通った経験のある人にヒアリングしたところ、数万円の入会金に加え、年間100万円近い金額を払っていました。(分割払いなので、総額に気づきづらかったそうです)その後、彼は③で紹介する医療機関でのAGA「治療」に切り替えていました。

こうしたサロンと医療機関との違いは、「エステ脱毛」と「医療脱毛」の関係に似ていると思います。一見すると、似たような雰囲気の店舗で、似たような機械で施術を行いますが、医療脱毛のみが「医療機器」を扱っており、施術をする人も医療脱毛は医師か看護師である必要があります。僕も両方試したことがありますが、効果は全然違います。(医療脱毛5回ほどで腕やワキ、脚の毛がほとんどなくなりました)

僕の周りでも、女性の間では「エステ脱毛ではなく医療脱毛にすべき」という認識がかなり広まりつつあるのを実感していますが(エステ行って効果なし → 医療に途中で切り替え、のケースがめちゃくちゃ多い)、男性のAGAにおいてはまだまだ浸透していない印象です。

もちろん、頭皮マッサージやサロンにしかないメリットもあります。それは医療機関での投薬と異なり、薬を飲まないアプローチなので、「副作用が気になる方」「持病があって薬が飲めない方」にはおすすめの方法だと言えます。

スクリーンショット 2021-07-22 19.20.02

③医療機関での治療

ここからが「治療」と呼べるアプローチです。電車や街頭でよく見かける「AGAクリニック」にて行うものになります。

AGAクリニックには、大きくわけて2つのアプローチがあります。

1つは「薬」を処方し、抜け毛の進行を止めたり、発毛を促したりするものです。代表的なものとして、3つの薬があります。

1つが「フィナステリド」という抜け毛を止める薬です。

フィナステリドは、先程紹介した脱毛の原因となる「ジヒドロテストステロン」の働きを抑制する薬です。これを飲むことで、短縮されたヘアサイクルを正常な状態に戻すことを目指します。どんな薬、施術を選んだとしても、「フィナステリド」は必須としているクリニックが多いです。

なぜなら、仮に他の治療によって発毛が実現したとしても、フィナステリドを飲んでいない = ジヒドロテストステロンによる抜け毛は止まっていないので、発毛が実現したとしても、効果実感が難しいからです。

言い換えると、穴の空いたバケツに他の薬や治療によって水を入れるようなイメージです。水を入れたとしても、残念ながら空いている穴から水が出ていってしまいます。

これを防ぐために、どのクリニックにも「フィナステリド」(あるいはこのあと説明する「デュタステリド」)は処方されているかと思います。

画像6

次に「ミノキシジル」

こちらは血行改善、あるいは毛母細胞の活性化が期待される薬です。ミノキシジルによって、発毛を促進し、髪の毛を成長させます。


最後が「デュタステリド」

こちらもフィナステリドに似た薬ではあるのですが、フィナステリドより効果・副作用共に強い薬とされています。そのため、フィナステリドよりも取り扱っているクリニック数は少ない印象です。

これらの3つは「医薬品」ですので、効果だけではなく、副作用もあります。ですので、医師の診察が必要であり、薬局等では買えないものとなります。


もう1つの治療アプローチが「注射」です。一般的に「メソセラピー」「メソ」と呼ばれることが多いです。

先程の投薬治療と異なり、「発毛成長因子」を直接頭皮に注射器で注入するものです。

メソの施術をしている先生に聞いたところ、「直接注入する分、発毛効果の即効性は高い」とおっしゃってました。

ただご想像の通り、高いです

1回数万円で、複数回(よくサイトに載っているメニューだと5〜10回程度)は通うことになります。クリニックによっては初回からメソを勧められるところもありますが、まずは投薬治療から始めてみて、半年〜1年様子を見てから徐々にハイコストハイリターンな内容に切り替えていくのが良いのではないかと思います。

スクリーンショット 2021-07-22 19.20.11


いつから効果を実感するか

一番、気になるのがこの「いつから効果を実感するか」という点だと思います。もちろん、大前提として個人差があるのですが、多くのクリニックでは3〜6ヶ月という回答が多いです。

スクリーンショット 2021-07-13 21.29.58

実際に、AGAに通っている30人近くにヒアリングをしたのですが、3ヶ月以内に効果を実感した人は1人もいませんでした

特に「ミノキシジル」を服用した場合、「初期脱毛」という症状が起きることもあるので注意が必要です。

ミノキシジルは発毛を促進する薬なので、薬を使用し始めると「休止期」に入っていた髪が結果的に押し出されるため、一時的に抜け毛が目立つようになります。

抜け毛の量は個人差がありますが、「シャンプーのときに毛が多く手につくようになった」「枕に抜け毛が増えた」といった声をよく聞きます。

おそらく診察時に、「初期脱毛が起きるのは薬が効いている証拠なので安心してください」と言われることが多いと思います。逆にこの初期脱毛を理解していないと、服薬数ヶ月で辞めてしまった場合非常にもったいないことになるので、知っておいたほうが良いと思います。



以上、で解説は終了です!

他にもご質問や気になることがありましたら、気軽にDMいただければと思います!

マーケティング業界に貢献できるよう、一生懸命書いてます!良かったら、サポートいただけると嬉しいです。