とてもイージー

私は特別な理由がない限り、朝の目覚ましのアラームをセットしない主義である。

でも実は最近、早起きが続いている。

というのも、朝５時半くらいに決まってセミに起こされるのだ。

日の出と共に、近所の木にとまっているセミたちが大合唱を始める。目覚ましは必要ない。彼らが起こしてくれる。

最初は「やかましい」と思っていたが…なるほど。こういう起き方もあるのか。

アラーム音で無理やり起きると、色々と弊害もあるらしい。一説によれば、脳にダメージを与えるのだとか。

そう考えると、セミのアラームはまだ健全な部類に入るのかもしれない。

確かに北海道にいた際、北朝鮮のミサイル報道のせいで朝こっ早く起こされたが、その度に嫌な気持ちで目が覚めていた。

あれもきっと、そういう一環で起こされたプロジェクトなのだろうな…。

私たちが「科学」とやらで汚され、封印されている能力を挙げていくとキリがない。

科学技術の発達は間違いなく、私たちの生活を便利にした。

でも…「便利」って何だ？

当たり前のように使ってきた言葉なので言われないと気付かないが…「便利」ってのは相対的な言葉だ。

つまり、「特定の状況に比べて利便性が高い」という事である。

この場合は科学技術の進歩のおかげで、「昔に比べ、今の方が便利」という使い方になるわけだ。

確かに昔はスマートフォンなんて無かったからね。

これ一つで全てが完了する。連絡用のツールとしては完璧だし、財布にもなる。時として家の鍵にもなれば音楽も聴けて、さらにゲームまでプレイできるのだから…これ一つでほぼ事足りると言っても過言ではない。今後、ますますこの傾向は強まるだろう。

…ふと、昔を思い出す。

「今日は友達と遊ぼう！」と思った時…

図々しくも実家の電話を使って、友達の家に直接かけたものだ。でも、それが普通だった。

友達のお母さんが出ると「すいません！マサヤンですけど〇〇くんいますか？」と言う。

すると、優しい声で「はーい！ちょっと待ってね！」と返してくれた。

どこで何時頃に待ち合わせるのか。そこで何をするのか。全てその時、口伝によって我々は記憶した。

でも…

今はその必要がない。こいつが全てを覚えてくれる。我々の脳みその代わりに、ね…。

思うんだが、現代人ってスマホなしで特定の場所での待ち合わせって出来るのだろうか？

実験的に「１日スマホを触らない生活」ってやつをやらせると、どこまで出来るのだろう。

恐らくだが、不安で仕方なくなるんじゃないかな。

ひょっとするとあなたの人生は、「あなたの意思で行動してきた」と思い込んでいるだけで、実は「スマホによって操作されてきた」のかもしれない。

だって…明日もあなたは、スマホのアラームで目を覚すのでしょう？

あなたはそれでも、この状態を「便利になった」と表現するのか。

それとも、「人間が退化した」と捉えるのか。

…え？私かい？

「終末が近づいている」と感じるよ。

だって皆、いよいよもって同じになってきてるじゃないか。

つまり、波（リップル）が収まってきた証拠だ。その時、世界は終わるだろう。

電車に乗るとみーーーーーーんな、バカみたいにスマホをいじっている。これほど分かりやすいものは無いね。

真理探求者としては、とてもイージーな表現で助かっているよ。

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