▲ 第十六章 : 水滴
【はじめに】
この世における私の「役どころ」…それは一体、何なのか。
真理を探求しながらも、私は常にそう思い続けてきた。
自由意志など(ほぼ)ない。なら、全ての存在の「役どころ」は決まっている。つまりは存在意義ってやつだ。
なら…私のそれは?
私はなぜ、この世に降り立ったのだ?
この「真理探求 : 第三部」にて、その疑問に対する答えを出すつもりだったが…なかなか掴めずにいた。
だが、この世を一つの「波紋」と見ることで、ある仮説に辿り着いた。
私は「波紋」たり得ない。
ならば「波紋」以外を見ればよいのだろう。
ふと…生前の母を泣かせてしまった事を思い出した。
そんな事すら…全てがヒントだったとでも言うのか。
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