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冬が好きだ。

誰がなんと言おうが、私は雪の降る街の景色が大好きだ。

雪かきは大変だし、車の運転も危険になる。歩く時も危ないので、ハッキリ言って邪魔でしかない。

だが…それでも初雪が降った瞬間、「あぁ、また今年もやってきた」とワクワクする。

私は今大阪にいるので、それを経験出来ないのが少し寂しい。

たまに田舎を想う時があるが、その時は決まって雪景色の釧路を思い出す。

霧がかった冷たい空気、人っ気のない無機質な道路…

朝早くからドタドタと、おふくろが動き出す。夜の店にむけての準備、そして家事などをこなすためだ。

おふくろの足音が家中に響き渡ることで、1日の始まりを感じていた。体の中にはどこか、そういったサイクルがあった。

でも…その太っちょ母さんのうるさい足音も小言も、「おはよう」も…無くなってしまった。

大阪の街は間違いなく面白い。住み続けるなら、ここだね。

でも…やっぱり時折、釧路の空気を吸いたくなる。

「おふくろ」という帰る理由を失ってから、なかなか釧路に足を運ぼうとも思えなくなったが…

それでもやはり、定期的に釧路の乾いた空気を吸いたくなるのだ。

霧に乗せてやってくる、漁港の香り。ストーブを付けた時の、埃の焼ける匂い。その全てが…私にとってとても愛おしい。

まぁ、それでも住めばあっという間に飽きてしまうのだがね。人間というのは本当に勝手で、無いものねだりな生き物である。

昨今、おふくろが生きている頃撮影された動画を、YouTubeで見つけた。

チェックしてみたが、6年前の動画らしい。ということは、ワクチン接種によって体を壊す2、3年ほど前の姿だと思う。76、7歳くらいか。

80歳近くにはとても見えないでしょう?同年代からも「綺麗な黒髪をしている」ということで、羨ましがられていたくらいなのだ。事実、体調不良など滅多に起こす人ではなかった。

しかし、この時からわずか数年後…彼女の体型は半分になり、自慢だった艶々の髪の毛は白髪まじりの荒地と化す事になる。

…この世は、残酷だね。

残酷だからこそ…私は冬を愛するのかもしれないな。

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