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早慶戦観戦(2024/06/01)~伊藤君を立ち直らせた吉納君のソロHR~

一度は行きたいと思っていた早慶戦。
ようやく行くことができた。
1週間前まで雨予報だったが、3日ほど前から晴れ予報に変わり、当日も雨は降らなかった。
以前書いた記事のコメント欄に早慶戦観戦のためのポイントを教えて頂いたことを基に、10時入場。
時間が経つにつれて観客が多くなり、試合開始直前にはほぼ満員になった。

写真:試合開始時

観客の多さは勿論、両校の声援が非常に大きく、"「早慶戦は特別」とはこのことか・・・"と感じた。
前置きが長くなってしまったが、試合の戦評を記していく。

早大・伊藤君(3年 仙台育英)と慶大・外丸君(3年 前橋育英)の両先発で始まった。両チームは最も信頼できる投手を先発に起用した格好となった。

早大の伊藤君はまっすぐの走りは良かったものの、変化球のコントロールがバラついていた。特に、左打者対して外角に抜ける変化球が多く、ここをどうやって修正できるかに注目していた。
先制点をもらった直後の3回表。ツーアウトからツーベースを浴びた後、ワイルドピッチで3塁まで進まれたが、2番の丸田君(1年 慶應)をカーブで見逃し三振に仕留め、何とか凌いだ。
序盤3イニングを見て、硬さが見受けられた。軸となる変化球が見つからなければいつ捕まってもおかしくなかったと感じた。

だが直後に3番の吉納君にソロホームランが飛び出した。少し泳いだような打ち方だったが、レフト方向への風によってスタンド前列に入り、2-0。
これで楽になったのか、4回以降は見事にコントロールを修正し、スイスイと投げるようになった。見ていて崩れる気配がなかったし、実際にブルペンでは誰も投球練習をしていなかった。

6回には自ら4点目を挙げるタイムリーを放つと、犠牲フライの後ツーアウト2,3塁から吉納君が今度はバックスクリーンに3ランホームランを叩き込み、試合の大勢を決めた。
3塁ランナーが伊藤君だったため、「早くホームに入れて呼吸を整える時間を作ってあげて欲しい」と思って見ていたが、ホームランという最高の形でホームインできた。
結局8回を投げて1失点と十分すぎるほどの働きをし、8-1で早大が先勝した(翌日は12-2と圧勝し、9年ぶりの完全優勝を遂げた)。

対照的に慶大の外丸君はカットボール(スライダー?)のコントロールが今ひとつのように映った。2回に四死球でランナーを溜めると先制タイムリーを打たれ、守りの投球になってしまった。失点にはならなかったが4回にはバント処理を誤り、ピンチを作った。結局5回3失点で降板し、リズムに乗れない投球に終始し、今季打力に苦しむ慶大にとっては痛手だった。

ピッチャーにとって立ち上がりは永遠のテーマと言えるが、どうやってまとめるかが勝敗を分けた。
今春の早慶戦は大差になってしまったが、秋は慶大の巻き返しに期待したい。そう思わせる一戦だった。


写真:早大側応援席
写真:慶大側応援席


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