4月はまだ乾燥に要注意。敏感肌、花粉症の方は湿度を管理してみよう
春になったのに、なぜか肌や喉が乾燥したりしていませんか?肌の敏感な方、花粉症の方は乾燥により症状が出やすいです。「冬じゃなくなったのに乾燥なんてするの?」と思われるかもしれません。
実は1年の中で「日本海側の地域は4月が最も湿度が低くなりやすい」ことはご存知でしょうか。そして全国的に見てもまだ乾燥する時期であることが分かっています。なぜなら、西の大陸から乾燥した空気がやってくるからです。
この記事では、
気温が上がるのに乾燥する理由
湿度の仕組み
具体的に目指したい湿度
湿度計の選び方
湿度を上げる方法
を説明します。乾燥を防ぐにはお部屋の湿度をできる限りコントロールすることが重要です。記事を読むと湿度についての理解を深めていただけるようになっていますので、乾燥を和らげる知識としてお役立てください。
4月は意外と湿度が低い。気温が上がるのに乾燥する理由
3月29日のテレ東BIZの動画です。気象庁のデータをもとにして、「4月は意外と湿度が低く乾燥する」ことをニュースにしています。
上の図表を見ると、 4月は 特に日本海側を中心に湿度が低いことがわかります。
春となり気温が上がるのになぜ乾燥するのでしょうか。気象の変化として、春になると西から大陸の高気圧が移動して日本付近にやってきます。大陸で育った高気圧は、乾いた空気を持っています。よって気温は上昇しても湿度は低いままなのです。
高気圧の影響で乾燥するとしても「 1年の中で一番湿度が低いのが4月」と言われてもほとんどの方は納得できないでしょう。一般的に冬が最も乾燥する時期として知られているからです。
気象庁のデータは【1年の中で「相対湿度」が最も低いのが4月である地域が日本海側に多い】ことを示しています。では「相対湿度」とはなんでしょうか。
相対湿度を理解して湿度の仕組みを知ろう
相対湿度とは
皆さんは気温が高くなるにつれて空気中にたくさんの水蒸気(湿度)を含むことができることをご存知でしょうか。
上の図では、30℃と15℃の場合では湿度50%を満たすのに必要な水蒸気量が違います。実は気温に対して水蒸気を含むことのできる限界量が決まっていて、一般的な湿度計は限界までのうち何%含んでいるか【水蒸気の割合】を示しています。気温と湿度の相対的な表し方なのでこれを相対湿度といいます。普段ニュースなどでみたり、日用品で表示される湿度は、ほとんどが相対湿度です。
目指したい相対湿度の指標
お部屋に湿度計(=相対湿度計)があると仮定して、いくつに保てば乾燥せず健康的に過ごせるのでしょうか。一つの指標として「相対湿度40%以上60%未満」が私たちが快適に過ごせる空間とされています。室温によって上下はありますが、40%未満になると乾燥の症状が出やすくなるとされています。皮膚や目、のどの乾燥を感じ、またウイルスが活発になるため感染症を引き起こすリスクが高まるとされています。よって40%以上を保つことを目指したいです。反対に60%を超えると、カビが増えダニが繁殖しやすくなるので気をつけてください。
相対湿度計や絶対湿度計の選び方
私たちの身の回りで広く活用されている相対湿度ですが、実際に活用して行く上でいくつか注意点があります。
相対湿度はとても変化しやすい指標です。例えば天気や気温によって大きく変わるのはもちろんのこと、
エアコン
製品による誤差
設置する場所(高さ、直射日光、風)
などの条件で左右されてしまいます。特に気をつけたいものがエアコンです。暖房をつけたままにしておくと気温の上昇で相対湿度は下がり、逆に冷房をつけると上がっていきます。エアコンは室温だけを上下させ、空気中の水蒸気量(これを「絶対湿度」といいます)は変わらないので相対湿度に大きな影響を与えます。
二点目として、相対湿度計は精度が低いものが存在しますので、メーカーや製品の品質は選びたいところです。
エンペックス
タニタ
サーモプロ
といったメーカーが精度が高く評価されていますので、参考にしてください。
相対湿度計は広く出回っていますが、前述のように注意が必要で使いにくさを感じることがあります。利便性を改善したいとお考えでしたら絶対湿度計の購入を検討してみるのもおすすめです。
絶対湿度は1㎥辺りの水蒸気量を表し、インフルエンザ対策によく使われる指標です。相対湿度と比べ気温や周りの環境に左右されにくいことが特徴です。
株式会社エー・アンド・デイの「みはりん坊ダブル」が比較的安価で評価が高いです。
絶対湿度は11g/㎥以上を保つことが、乾燥やウイルスを抑え快適に暮らせる目安となります。
湿度を上げると花粉症の対策にも
乾燥する時期に湿度を上げる方法としては
加湿器を使う
洗濯物を部屋に干す
窓を開けっ放しにしない、水拭きする
といった方法がとられます。特に効果が高いのはやはり加湿器を用いることです。
実は加湿器は花粉症にも有効です。乾燥すると花粉症の方は症状が出やすいことがわかっています。加湿することで花粉の飛散を防ぎ、粘膜を保護してくれます。お悩みの方は加湿器を用いることを検討してみてください。
あとがき・まとめ
私は今年の冬、乾燥による湿疹と肌荒れに悩まされました。暖房の使い過ぎで部屋の湿度が低くなりすぎてしまったのが原因です。これがきっかけで、加湿器を用いつつ湿度を調節することにしています。
4月は乾燥する時期でありながら対策をおろそかにしがちです。相対湿度か絶対湿度、どちらかを測ることを生活に取り入れ、乾燥による体の不調を未然に防ぎましょう。
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