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24年半ばにデザイナー生き方予想

コロナを乗り越え、デザイナーに新たな脅威であるオンライン学校乱立やAI到来などが散見されます。今後はどうなるのでしょうか?
※この記事はフィクションとしてお楽しみください

◯筆者略歴(こんな視点で書いてます
デザイン学校→制作会社→海外経営(上海)→海外広告(シンガポール)→大手広告→IT(AI×クリエイティブ)→経営(6年目)※経済予測のプロではないです。

いきなりまとめ

AIはデザイナーにとっては少なくとも短中期(3〜4年)はマイナスになる。長期化、ほぼ永続化する可能性もある!です
超強力な理由は、
●AIは仕事/職をあまり発生させないこと
インターネット、電気、車など数々の偉大な発明はたくさんの仕事/職を作ったと思いますがAIはそうではないのではないかという予測です。
これは、AIの精度と関係ない、または精度が上がるほど、デザインの仕事はなくなるのではないでしょうか。
そして、プロデザイナーはそうそうAIを使わないでしょうから、作ったものを吸われるだけであります。また、デザインソフト料金も使わない機能で高騰したりしてます。

全体として、AIで誰でも気軽にデザインが出力されることとなり、それを使いこなす知識、戦略が重要となりそうです。よって、デザイナー内で格差が広がる。若い人がバナーを作るなどスキルアップのチャンスをもらいにくくなると予測しています。

今後は、戦略スキル、マネジメントスキル、印刷・施工などの知識がより重要になりそうです。これも上級とド現場の2極化です。

私の予想外のAIの成長は、イラスト・デザイン業界に早い段階で高い精度できたことでした。私は少しだけ嬉しくも思ったのです。なぜなら世界の人々はイラストやデザインが大好きで、多くのデータがネットで公開されているからだと思います。
もともとAIビジネスをやる人たちは、デザイン・イラスト領域はそこまで注視してなかったのではないかと思います。金融や戦略のほうが金になるからです。でも、たくさんあった良質な公開データがAIの成長には重要で、吸われてしまったわけです。

世界的起業家のイーロン・マスク氏が「AIにより仕事をするかしないかは選択できるようになる」と言っているようですが、私はそうなるだろうか?と思います。
その場合、AIの保有している企業が世界の利益を独占し、かつその金を国境を超えて税金や福祉として払うのでしょうか?その前に、とんでもない貧富の差が加速して、これはヤバイとなってから、富の再分配が行われる。それは100年以上後とか相当な未来ではないかと感じます。

デザイナーがAIを使いこなせばいいじゃないかと思う人もいると思います。それはそれでいいのですが、それならクライアントが使いこなせば、そもそも仕事は降ってこないわけです。会社には外に出せないデータもあり、同じような条件なら外に依頼はしないと思います。

だから、デザインをなぜ作るのか、AIのできないリアルの現場でどう活躍するかの二極の両方またはどちらかを取れることがデザイナーの近未来には大事な動きなように感じます

その他の要素

◯スタートアップの広義化とデザイナー
全体として過度な投資は落ち着いたと考えていますが、スタートアップの意味が世間で拡大し、現状は起業全体を指す言葉になりつつあること。優秀な若者・学生や自治体の参入で、全体としては、盛り上がりを見せていると感じます。
必ずしもアプリだけが起業ではないので、デザイナーのもついろいろなものを作る力が求められるシーンが増えるかもしれません。基本的にポジティブな要素です。

◯コストとデザイナー
以前予測したとおりですが、こちらもクライアントが予算を上げる理由はないので、特に戦略のないデザイン業務は、横ばいかAIで細かい仕事がなくなるなら、微減ぐらいでしょうか。
この部分が多くのデザイナーにとって大問題で、全体の案件数は減りつつ、貰える人ともらえない人の差が明確に出てくるのではないかと思います。
それは、副業デザイナー、オンライン学校を卒業したデザイナーなどの新しい芽にとっては脅威になりえるかもしれません。一方、基礎を学びしっかりとものを作ってる人の場合そこまで影響はないかもしれません、

◯UX(顧客体験)とUI(ユーザーインターフェース)は完全に別物で明暗
UIの価値の減少は思ったよりはやかったと感じます。理由は、UI業界はデザイナーだけではなく、一般大学でも誰でも参入でき、協業を前提としているため合理化され、情報共有もイベントなどで活発で、できる人が多くなります。それはクライアント側にとっても一緒です。その上、UIは個性を見せるものではなく使いやすくするもの、改善をするものだと思っていますので、筆者は、UIデザイナーはクライアント側に所属すべきだと感じています。

一方、UXをデジタルだけではなく、サービスやブランド全体と仮定した場合、UIで見せられない差をどこで見せるのか?となり、重要性は増すものと考えられます。しかし、この領域は、本来しなくてよい無駄な行為を顧客にさせることもあり、経営者がミッションから導き出すものだと考えています。一般的にはデザイナーの領域ではないような気もしています。

職種別予測

◯グラフィックデザイナー
・勢い予想:やや上方修正
 2025 △ → 2030 △
グラフィックデザインの場合は、デジタル系全体予算に比べると、下がる傾向にあるので間違えないと思います。しかしスタートアップ=起業に近くなっており、若い人材が起業をし、広くデジタル以外のデザインの需要も堅調になってきていると感じます。その時、実際に印刷やイベント、モノに落としたときにどういう仕上がりになるのか、耐久性はあるのかなど、AIの担当外の実物の話まで一気通貫でできるなら頼りがいはあるのではないでしょうか。
また、グラフィックがバックグラウンドの人は、文字や構成の勉強がしている人も多いので、底力があり不透明な時代に役に立ちそうな気がしています。

◯Webデザイナー
・勢い予想:下方修正
 2025 △ → 2030 ×
実装とデザイン双方できる人材が増え、無駄な素材を作らなくて良い分、効率的な制作ができると考えていて、それは変わらないです。が、AI、canva、ノーコードの煽りを一番受けているポジションな気もしています。
実装とデザイン両方できることが強みな場合、人件費も高いと考えられますが、canvaやノーコードの強さは、更新の速度とコストであり、ここはデザイナー側が努力をしても構造の問題で太刀打ちできないと思います。インハウスの場合はLP制作など重宝されそうです。

◯UXデザイナー
・勢い予想:やや上方修正
 2025 ○ → 2030 ○
UXデザインは純粋なデザイナーの領域ではないかもしれません。AIを含む様々なツールができ、データも色々集めやすくなり、一般的にUIデザインは均一化すると思われますが、そのときにどう体験の差を作るのか考えるのは、売上が一気に下がるかもしれない上流の判断が必要です。デザイナーがなる場合、総合的な経験や、自身で起業した結果たどり着くポジションかもしれません。

◯UXUIデザイナー in UI制作会社
・勢い予想:下方修正
 2025 △ → 2030 ×
予想したより、早く下がったと思います。理由は、デザイナー以外も参入しやすいこと、合理的なこと、情報が多くあること、チーム作業であること、差や作家性を求められないこと、極論顧客が社内でやるべきことなどでしょうか。

◯UIデザイナー in UIインハウスチーム
・勢い予想:横ばい
 2025 ◯ → 2030 △
基本的にサービスは常に作られ、多くはデジタルであることを考えれば、インハウスで1-2人以上の強力で速いUIデザイナーを雇用したいという会社はなくならないと感じます。

◯UIデザイナー in ゲーム
・勢い予想:下方修正
 2025 ○ → 2030 △
以前の予想より数年早く、ソシャゲ業界が難しい状態になっています。理由は、古参ゲームを超えるタイトルを国内企業が作れていないことだと思います。中国などのビッグタイトルは日本を含めた世界で勝負しているため、規模も大きく秋葉原などもジャックされまくっています。今後も国内のソシャゲを作る流れは消えはしないと思いますが、縮小するものと思われます。

◯プロダクトオーナー、デザインディレクター
・勢い予想:横ばい
 2025 ○ → 2030 ○
この2つは結構違う職種なのですが、上級でレア職なのでまとめちゃってます。
予想は変わらず、人気のままです。プロダクトオーナーにしても、デザインディレクターにしても、執行役員ぐらいまではいけそうですが、国内だと慣例的に取締役などの役員になるのは、経営、投資家、売上、会計などもっと経営の真ん中に近いと考えられる役職の人のようです。
基本的にこの職種は他の人が経営する会社の中で行う役職なので、これ以上を求める場合自身のサービスの立ち上げ等となるのかもしれません。海外だと、デザインが専門の人が作っている超有名企業もあったりもします。

◯コミュニティデザイナー
・勢い予想:横ばいまたは上方修正
 2025 ○ → 2030 ◎
デザインというより、自社やサービスに紐づくコミュニティを形成しファンを作る人のことで、特定の会社に雇われているインフルエンサーのような感じです。
デザイン畑出身である必要は余りなさそうです。
これは以前、予測しているときからかなり評価していましたが、今も変わらない。または、できる人があまり多くないことから、上方修正しています。
そもそも、ビジネスをする上で、どう客を作るのかがとても大事ですが、その部分をファンによって埋めてしまうため、作れば売れるみたいなモデルになることがあります。これは採用などにも展開でき、どういうわけか重要性を理解している人はまだそれほど多くありません。

◯海外勢
・勢い予想:横ばい
 2025 △ → 2030 △
以前と同じく、私が応援している領域です。理由はそもそもやるのが辛く厳しいことと、2040年には東京ですら人が減り、増えることがなさそうだからです。
そもそも海外で普通に仕事をするのがつらすぎるため、円安の現在を見ても、まだ5-10年はやる人が増えないと思います。

書き始めるとこの何倍にもなってしまうので一旦ここまで。
不明点やツッコミがあれば、コメントやメッセージはいつでも!
では:)

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