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七福神めぐりでリフレクション 内なる七福神と対話する

めずらしく元旦から七福神めぐりに行く気になる。
「そうだ。七福神めぐりをしながら2023年をふりかえり、2024年の過ごし方を考えよう。」と思い立つのだった。


七福神めぐりリフレクションの進め方

  1. 身近な七福神めぐりスポットを選ぶ。

  2. 寺社に行く

  3. 寺社の七福神に参拝

  4. 七福神めぐりの色紙に御朱印を貰う

    1. 一箇所目の場合は色紙を購入

  5. 寺社に祀られる神様について調べる

  6. 問いを立てる

    1. 神様のプロフィールや外見から湧き上がってくるもの

    2. その場で湧き上がってくるもの

    3. 2023年をふりかえる問い、2024年の過ごし方を考える問い

  7. 次の寺社に向かって歩きながら、問いについて考えを深める

    1. この時間で問いを整理したり、問いを追加するのもOK

  8. 3から7を繰り返していく

  9. 七福神めぐり後は、問いや考えたことをふりかえって、そこから考えられることをひと絞りしてチェックアウト

新宿山ノ手七福神めぐりで、リフレクションをやってみる

善國寺/毘沙門天

2023年、誰の何を聴くことで、どのような機会をつくれていたか?
社内外のビジネスパーソン向け1on1では、大企業や中小企業のマネージャーやメンバーの話を聴くことが多かった。テーマは様々だけど、大事にしているものや価値観を聴くことを通して、内省を深める機会がつくれていただろうか。自分と価値共感するものが多い相手ほど、聴き合うことで内省が深まりやすく、また行動にもつながりやすいことも実感する。
月イチで受けているコーチングで聴いてもらうこと、定期的な1on1で聴いてもらうことで、自分の行動を促しリズムをつくっていくのも大事。

2024年、誰の何を聴いて、どんな機会をつくっていきたいか?
自分と価値共感するものが多い相手、地方企業やNPOの人の話を聴く機会を増やしていきたい。ReDI School アンさんの受け売りだけど、「願い/パーパス」を聴く機会を通して、内省とチャレンジにつながる機会は増やしていきたい。そしてもっと人間らしさに触れる機会をつくっていきたい。

経王寺/大黒天

2023年、どんな生きづらさを抱えている人に、どのような働きかけをしてきたか?自分の持っているものを、どのように提供してきたか?
対人支援だと、本当に支援が必要な人の支援はあまりできなかったかな・・・。困っている人と日常で接点を持つことの難しさ。困りごとを抱える身近な友人とどう距離を縮めていくか。
「自分の持っているものの提供」という面だと、対話の場での問いかけや内省したことの共有が、身の回りの人に評価されることがある。継続的なふりかえりや対話型鑑賞を通じて磨かれた経験学習スキルが、身の回りの人の学び気づきにつながっているのかな。WSDアドベントカレンダーや、WSD修了生のTwitterリストにnoteマガジンと、非ITの方々にIT文化に触れてもらう機会提供も引き続き。

2024年、どんな生きづらさを抱えている人に、どのように働きかけをしていくか?自分の持っているものを、どのように提供していくか?
「都会で人間性を搾取されてもやもやしている人」に対して、人間らしさについて考える機会や場の提供は進めたい。ワークショップの場をつくったり、地方を紹介したり。デモクラシーフェスティバルの認知活動もいいかな。
「自分の持っているものの提供」という面だと、地域の人事部でインナーソース/オープンソースやDX支援を進めたり、LT大会ならぬSW(Short Workshop)大会はWSD向けに企画したい。スキルトランスファーという面だと、もっとnoteで考えていることを発信していく必要があるか。

法善寺/寿老人

2023年、どれだけ自分の健康と向き合えていたか?
肥満や寝不足による肌荒れなどの継続、そして年末にアキレス腱周辺の炎症からの軽度ぎっくり腰。食事は外食が多く、たまに付き合いで暴飲暴食をしてしまうこともある。移動で歩く時間を多めにとっているけど、運動はストレッチと軽いピラティス程度。不健康すぎて油断すると死にそう。

2024年、どのように自分の健康と向き合っていくか?
お酒きっかけで飲み過ぎ食べ過ぎや生活習慣の乱れが起きているので、一年くらい禁酒しようかな。(仕事関係の場は例外として)早寝早起きして朝のマインドフルネス→ラジオ体操を習慣化させたい。外食で高カロリー摂取をしてしまっているので、外食を週3回くらいに減らそう。あとはストレッチ&筋トレの継続だな。

厳嶋神社/弁財天

2023年、ドリンクや料理の造り手、材料の生産者や地域にどれだけ感謝できていたか?どれだけ造り手、生産者や地域と関係を持つことができたか?
WeWorkのコーヒー:TAKAMURA COFFEEとSTREAMER COFFEE COMPANYのホットコーヒーを常飲しているけど、それぞれお店に伺えてなかったな。
チェーン店やコンビニのご飯:それほど美味しくないこともあり、食に没頭しづらく、食材の生産地も不明なことがある。食への感謝がしづらい。
大洗クエストで出会ったかじま(カニ加工)と吉田家(梅干し):ワーケーションを通して出会った食品加工業の方々とは、ふるさと納税でつながる。
ワイン:ワインは基本産地やブドウ品種をチェックするのは習慣化している。ユニークな香りのものは生産者や醸造方法も調べたり。そういえばワインと鍋で、サンセット・セラーズ(きょろさんのワイナリー)のワインをいただく機会にも恵まれたっけ。
カレー:カレーの学校3期「カレーのジュク」ゼミによる企画「村上愛子さんのジュク」で料理と食をたのしむ機会があったっけ。ビリヤニ大澤はビリヤニとコーラのペアリングがたのしい。月曜スリランカカレーでひさしぶりに手食をさせてもらったっけ。スパイスドランカーやぶやにまた行きたいなと思っていたけど、熱燗ペアリングか・・・。
Googleローカルガイド:引き続きLv8だけど、飲食店の集客貢献になるように写真はまめに投稿している。口コミが書けてないな・・・。

2024年、ドリンクや料理の造り手、材料の生産者や地域にどう感謝していくか?造り手、生産者や地域とどのような関係をつくっていくか?
足を運びたいお店:TAKAMURA COFFEE、ビリヤニ大澤、げつようび(旧月曜スリランカカレー)
足を運びたい場:カレーの学校のイベント、関わりのある食品業の方々のイベント
SNSで発信:吉田家でつくった梅酒について、かじまのカニについて
自炊の機会を増やす:料理の機会を通して食材に感謝する機会をつくろう
WSET:禁酒するのでテイスティングのないLevel2を受験しようかな
飲食業支援:飲食予約サービス担当経験を活かして、飲食業の支援もしていきたいな。
Googleローカルガイド:写真に加えて、口コミも書いていこう。

永福寺/福禄寿

2023年、目上の人や歴史から何をどのように学び、どう日常で活かされていたか?
佐伯胖先生:ウェビナーで中動態を紹介いただいたことで、中動態ブームが到来した。中動態的にやってくることをふりかえったり、やってくる機会をつくることによりモチベーションが保たれる、といったヒントが得られている。
アーノルド・ミンデル:書籍『対立の炎にとどまる』から得た学びがすごくパワフルで、チームで対立を味わう場をつくることにつながった。「手放すことで勝者となる」という言葉も好きで、組織開発やファシリの実践の中でよく意識している。
ウッフェ・エルベック:Clear Voice Labで教えてもらった「市民の社会参画には、ハイブリッドソリューションや、あらしい組織が必要」という言葉に影響を受けて、ゼブラ企業やティール組織と再度向き合うことにつながっている。
大江和彦さん&海士町:SHIMA-NAGASHIを通じてお話を伺った際に、地域風土を通じて人と組織の育成を進めていることに触れてから、地域風土と人と企業の関係を意識するようになった。
藤田さなえさん&北欧のデモクラシー:デモクラシーフェスティバルジャパンにて、「日本の民主主義と、北欧のデモクラシーは違う」という視点に目からウロコ。

影響を受けている人の考えや言葉って、その人の話を直接聞いているものが多い。(ミンデル以外はオンラインや対面で話を聞いている)

2024年、目上の人や歴史から何をどのように学んで、どう日常で活かしていくか?
アーノルド・ミンデル:プロセスワークセンターでの学びを通じて、引き続き学んでいきたい。そして日常でもプロセスワークを実践していきたい。
Clear Voice Lab:ウッフェさん、アンさんと影響を受けることが多い。次は誰のお話が聞けるのか。
地域の人事部:大江さんのように、地域風土を通じて人と組織の育成を考えている人の話を聴いて、実践を通じて学んでいきたい。
人間らしさの探究:人間らしさの探究を進めることを考えているので、人間らしさを感じる人の話を聴いて学んでいきたいな。そして学びを発信していきたい。



稲荷鬼王神社/恵比寿神

2023年、三方よしを体現できていたか?
売り手よしだけど、ニーズが買い手の中で顕在化されてなくて、多少空回りしていたところがあった。そもそも売り手と買い手の間で、価値観やパワースキルのギャップもあったけれど。社会課題やアウトカムを見ていない人と一緒に仕事をすると、世間よしまで意識がされないことも課題。
地方ファミリービジネス(長寿企業)の経営者数名から話を聴いていると、三方よしをバランスよく意識できているように見えるのも興味深い。売り手としての自分たちとのつながりや継承してきたもの、買い手としてのパートナーとの長い付き合い、長く続く世間とのつながり。

2024年、どのように三方よしを体現していくか?
まず売り手としての自身のパーパスやMVVに、それらのストーリーを言葉にして伝えられるようにする。ストーリーに共感してくれる買い手への認知&関係構築を進める。世間に関しては、自分と社会とのつながりはまだまだ実感しづらいものがあるけど、身の回りの人との良好な関係はつくっていきたい。

太宗寺/布袋尊

2023年、清貧であれていたか?身近な人々と円満な関係がつくれていたか?
寿老人パートでの不健康課題にもつながるけど、都市部の便利さに振り回されて清貧であれていない。PERFECT DAYSで平山に触発されて、あらためて清貧というあり方と向き合いたくなっている。 
社内では円満な関係構築ができていたと思うけど、社外では仲良くしたい人と疎遠になってしまう状況が起きていた。あらたなコミュニティ、あらたな出会いが増えるほどに、既存のつながりが薄まってしまう。

2024年、どう清貧を体現していくか?どう身近な人々と円満な関係をつくっていくか?
まず「清貧の思想」を読み直そうかな。都市部を離れて、地方移住を考えているので、少しずつ都市部の過度な便利さや浪費から距離を置いていきたい。
関係については、こちらから声をかけるのは限度があるので、いつでも会いに来てくれるような場をつくっていくことを考えている。それとは別に価値観の共通する人とは定期/不定期でコミュニケーションをとる機会をつくりたい。

チェックアウト:これらのふりかえりから考えられること

新宿山ノ手七福神めぐりの色紙

思いつきでやってみたものの大分時間がかかった・・・。
新宿山ノ手七福神めぐり自体は2時間ちょっとくらいだったけど、noteでふりかえりを書き出すのに数時間・・・。

毘沙門天は別名「多聞」で、願いを聴くってことで、聴いて機会をつくる問いにした。
大黒天は、貧困や難民の支援をしている神様で、大きな袋を持っているところから、問いをつくっていた。
寿老人は、長寿の神様ってことで健康の問いに。
弁財天は、水や農作物の神様ってことで、農作物を絡めた問いにした。
福禄寿は、長い頭にインスピレーションを受けて目上の人からの学びに。
恵比寿神は、商売繁盛の神様ってことで最近興味のあった三方よしを。
布袋尊は、暮らしと家庭の僧侶ってことでそういったテーマを。

どの問いも自分にとっては答えるのが難しいPowerful Question/Learning Questionだったかな。時間かかっていたし。
神様から問いをつくってふりかえるのはいいな。

日本の八百万の神ってどこにでもいると言われているところからインスピレーションを受けて、自分の内なる七福神と対話してみようってことを考えてました。七福神を通じて、自分や周囲の社会をふりかえってみるのもいいもんですね。

余談
七福神めぐりを始めた頃にスマホの電源が入らなくなり、いいソーシャルデトックスの機会だな、と思いメモとペンを持って七福神めぐりを進める。そして帰宅してスマホに電源が入り、国内がざわついていることに気づくのだった。

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