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エストニアに行ってきた③

電子政府といえばエストニア。日本の政府もエストニア視察によく行っているそうです。これから始まるGbizIDもこちらの資料を見るとエストニア のXroadをとても意識しています。
「平成30年度経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業(官民におけるデータ交換基盤の構築に向けた調査等事業)」報告書
エストニアに行けば日本の未来を何か感じられるかもしれない!!
ってことでエストニアに行ってきました。

社会保険の手続きが無い!?

日本の健康保険は、会社、本人の折半ですが、エストニアは会社100%負担。年金と失業保険は若干個人負担あるようですが、基本、会社の負担割合が多いようです。そして、医療機関は国と強力な連携関係があり、社会保障関係の手続き自体が存在しない仕組みでした。

すごい!!

きっとエストニアは、税務署サイトに国民ID、給与、個人情報データを登録し、国が所得やパーソナルデータを把握できるからこそ実現できるのだと思います。
ちなみに、医者や警察などは国一部の情報をチェックする権利がありますが、もし彼らが情報にアクセスしたら本人は閲覧理由等を確認することができます。

社会保険手続きが無い国から何を学ぶか

エストニアの仕組みは本当にすごいなーと思いました。
でも1つ気づいたことがあります。

日本でも手続きそのものを無くしていこう、といった動きがある。
社会保険関係の手続きを無くすには、

マイナンバーが普及していること。
医療機関と国がしっかり連携していること。
給与や個人情報を国が把握できる仕組みがあること。
本人が閲覧履歴を後から確認できる仕組みがあること。

この4つが実現しない限り、手続きそのものを無くすことはできない、と感じました。日本は、雇用保険取得届や社会保険取得届を電子申請する場合、マイナンバーを記載して申請しますが、年金事務所やハロワークで閲覧されてもログは残りません。今後、マイナポータルで電子申請をしたとしてもログは残らないと思います。省庁間でマイナンバーを利用して情報照会しなければマイナポータルでログ確認できないので、今後番号法の改正が必要では、、と感じます。

まず日本はマイナンバーの普及が必要ですね。そして医療機関同士のデータ連携が実現できるくらいマイナンバーが普及すれば、ひょっとすると社会保険手続きそのものが無くなるかもしれないなーと思いました。

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