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第3回SRMeetingへの想い

 先日、コロナの影響により、3月11日開催予定の第3回SRMeetingを中止にする判断をしました。私にとって、第3回SRMeetingは特別な想いがありました。

数年前の7月に日経新聞で

社会保険関連の手続きを国が民間のクラウドサーバーにアクセスして、手続きの申請フローをそのものを見直す

が掲載され、とても大きな反響を呼び、第1回、第2回のSRMeetingは、社労士の手続き業務はどのようになるのか、というテーマで開催しました。今回は、前回テーマで取り上げた「税理士がいなくなった国、エストニア 」の視察報告を行う場でもあり、エストニアのタリン大学教授にお話ししてもらい、日本のマイナンバーや社会保障サービスについて、

ここがおかしいよ、日本人!!

をお話ししてもらう予定でした。恐らく、今回のイベントが開催され、参加した方は、

「エストニアは大体わかった。高い金払ってエストニアに視察する必要はない!」

このように思ってもらえたはず・・・・

 エストニアは、国民が電子政府をとても信頼しています。X-Roadという仕組みで社会保障のサービスの電子化がとても進んでいます。日本とは大違いです。ただ130万人の小さな国。日本と単純比較しても全てが参考になるわけではありません。でも、

世界で最も電子政府が発達しているエストニア が現時点で実現できない仕組みは、日本でも実現できない可能性が高い。

私はこのような思いでエストニアを視察してきました。この視点で視察したことで、

フェーズ2と言われている仕組みを実現するには超えなければいけないハードルが何か、

ということがわかった気がします。また、今回のイベントは、政府CIO補佐官の基調講演を予定していました。

政府として社労士業界に求めることとは〇〇〇〇。
デジガバで申請する側、行政側でどのようなメリットが生まれるのか、業務効率化により何を目指さなければならないのか、

政府関係者がイベントに参加するといえば連合会や県会等の総会。民間のイベントで開業社労士の前で業界の印象や業界への提言を話してもらう機会はとても貴重です。さらに、今回基調講演してもらう予定だった補佐官は、デジタルガバメント実行計画に携わった方。GbizIDやマイナポータルでの電子申請、次期eGovなど社労士業務にとても影響のある制度設計に関わっているので、これまでの経緯や、制度が変わる本質的な理由等を聴けるチャンスでした。

イベントの延長も考えましたが、

4月、5月もどうなるかわからない、
オリンピックもどうなるかわからない、

一旦中止にして、仕切り直しをしよう、ということになりました。
今回の第3回SRMeetingも満席状態で、多くの方にお申し込みをいただいていました。お申し込みいただいた方、開催できず大変申し訳ございません。今年はマイナポータルの電子申請も始まります。今年の11月からは色々な変化がありそうです。どのような形になるかわかりませんが、いつかリベンジしたいと思っています。どうかそれまでお待ちいただければ幸いです。



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