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テレワークデイに感じたこと。

 7月24日は東京オリンピックの開会式です。行政では7月24日を「テレワーク・デイ」と位置づけ、交通機関や道路が混雑する始業から10時半までの間、一斉テレワークを実施する企業・団体を募集しているようです(申込は既に終わっています)

 私は、会社に出社しなくても業務可能であれば、テレワーク制度はあった方がいいと思います。通勤に1時間要している人は、物事を1日24Hではなく、22Hで考えなければなりません。育児に専念している主婦や主夫、家族の介護従事者、病気や怪我で通勤の困難な方など、出社したくても出社できず就業を諦めている人は、テレワーク制度により働けれる可能性が高まります。弊社でも数年前からテレワーク制度を取り入れ、多くのスタッフが利用しています。

しかし、テレワークというのは手段です。目的ではありません。最近、テレワーク=働き方改革のイメージを掻立てるようなサイトをよくみます。テレワークは便利ですが、あくまでも手段です。会社の業績や社内の雰囲気を劇的にかえるものではありません。テレワークは、いつもと異なる場所で働くだけ。逆に、社内の雰囲気が悪くなるケースの方が多いと思います。

あの人はテレワークが多くなって何やっているかわからない・・・
私はテレワークしたくてもテレワークに向いていない業務。不公平・・・
自宅は子供もいるし家では仕事したくない・・・

テレワークはデメリットも多いです。ヤフー(米)が在宅勤務の制限をかけたことが話題になりましたが、ITツールが充実しているいまだからこそ、直接顔をみてお話しする価値を改めて考えることが大事だと思います。そしてテレワーク制度を導入する際は、経営トップが

なぜテレワーク制度を導入するのか

を明確に示す必要があると思います。

私は制度を導入する際、従業員に以下のメッセージを伝えました。

テレワークを推奨するわけではない。歓迎するだけ。
テレワークとは「離れて働く」ということです。いつもと異なる場所で働くことをテレ ワークと言う。だから在宅勤務だけを想定しているわけではない。いつもと違う 場所でも、いつもと同じように仕事ができるようにしましょう、というのがコンセプトです。

誰でも、育児や介護が必要に迫られると「退職」という選択肢を思い浮かべます。台風や 雪などの自然災害は「欠勤」の選択肢を思い浮かべます。交通事故で足を骨折したり、入院 する場合は「休職」を思い浮かべます。 セルズは以前に比べると従業員が増えましたが、50人程度の小規模組織です。いつもと同 じメンバーで、且つ、同じ人数で仕事を進めないと業務が効率良く回らない状況があります。

想定外の出来事が起きても、
何かしら出社することが難しくても、
働くことはできる状況を作りたい、

このようなことから、働き方の選択肢を増やすために、テレワーク制度をスタートさせたい。

これから台風シーズンですね。経営者としては、大雨の中、無理して出勤してほしくない。自宅で業務が可能であれば、出社するリソースを自宅で行う業務に充ててほしい。テレワーク制度はあった方がいいと思いますが、使い方を間違わないようにしなければいけない。そのためにはテレワーク規定が重要です。

9月9日に名南経営さん主催の社労士サミットがあります。弊社は協賛企業としてブース出展します。ブースに立ち寄られた方向けにパワーポイントのテレワーク規定をプレゼントします。サミットに参加される方、ぜひお立ち寄りください。


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