♯6 375gのちょうどいい世界


今まで出会った方、これから出会う方にインタビューで、人材育成についてお伺いする、『人材育成物語』
♯6『375gのちょうどいい世界』お届けします。
○あなたはどんな人に影響を受けてきましたか…
○あなたはどんな風に人を育てたいですか…
○人材育成で忘れられないエピソードはありますか…

人材育成について聞いていると、その方の生き様を表すように感じる。
その話す言葉、表情、ストーリーに触れることはたまらなく興味深い。

☆今回インタビューさせて頂いたのは…
布田ふとん店 三代目 布団コンシェルジュ 布田 千明さんにインタビューさせて頂きました。
初めてお会いした時、「実家の創業65年の布団店を継いでおります」とお聞きして「そうなのですね~」と答えながら…
(え⁉布団店?そもそも布団屋さんで布団を買う?手作り?布団コンシェルジュ?こんなスラッとした人が?)頭の中は?マークでいっぱいになり一気に興味が沸いてきました。ここに至るまでにきっとドラマがあるんだろうなと感じながら… はい…想像を超える物語がそこにはありました。

布団つくりををひっそりこっそり伝えている 
ブログ日記はこちら→ 覗いて見て下さいね(^^)

それではインタビュースタート!!
進学をきっかけに、憧れと期待を胸に、東京へ
【やってみたいと感じたことはすべてやってみたい性格】だと話されるだけあって、アルバイトも掛け持ちしながら天性の明るさと行動力と社交性をいかし、様々な出会いの場や挑戦を繰り返す。そこで、自分の弱さや儚さを知ることなり、体調を崩し辛い時期もあったが、乗り越えた今では【良い経験だった】と過去はアップデートできることを感じさせてくれる。

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そんな時、ご紹介から某大手企業のアシスタント募集との求人に応募し見事採用される。その企業で取締役、本部長などの重役の秘書に抜擢されることになる。そこで出会ったK本部長とのエピソードをご紹介したい。
【愛され本部長】の異名を持ち部下からの評判、信頼も厚かった。周りの他の役員がトップダウンでモノを言う人がいる中、気に入らないことがあったとしても悪口は言わない。問題解決に対してチームで一緒に考える雰囲気作りを学んだ。日中の秘書業務に加えて、アフターファイブの宴席にも徹底的に付き合った。というよりも、きっとひっぱりだこだったんだと想像する。秘書でありながら、言いたいことは恐れず言動する、自称【前に出るタイプの秘書】だったと振り返る。裏表がないK本部長にとってはそんな姿が気に入られ、可愛がられK本部長に12年間お世話になった。
布田さんと接していると、ちょっとした気遣いが自然で、長年秘書だったことを聞いて、大いに納得した。

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その後、地元である宮城県へ戻る。
私生活ですったもんだを経験しながら、実家である布団店への思いは
いつも心のどこかで感じていた。長女の自分、弟二人を立派に育ててくれた家業は初代の祖父、2代目父の代で廃業も視野に入れていたという。
衰退産業であることは理解していたが、日に日に高まっていく気持ち…

思い切ってブログに【三代目継ぎます】とまずは発信してみようと、「ダブルワークで挑んでもいいじゃない」と背中を押してくれた佳き仲間がいた。
そこからは、全国から次々に応援の注文が入ってくることになる。
現役で職人である90代の祖母が指導役だ。注文が入るたびに益々元気になっていく祖母。【働きは最上の喜びである】と祖母は体現している人だと語る。

実際に布団の製作現場を見学させてもらいました。
↓↓※写真は千明さんのブログから拝借しました。

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この打綿機を通すことで綿がフワフワに仕上がる。しかし、闇雲に綿を入れていけば良いわけではなく、完成する1カットの重さが約375gになるように加減が必要なのだ。詰め込みすぎず、詰め込まなすぎず、良い塩梅で。
実は写真の綿は1カット500gあり失敗作だという。

このお話を聞きながら、人を育てることも出来上がる(成長した)姿を想像しながら、愛を込めることも大事だな。なんてちょっとロマンチックなことを考えたりしていました。【375gのちょうどいい世界】を想像して。


あなただけの、人材育成物語聞かせて下さい。
【人材育成】をテーマにしたインタビューを受けて下さる方を募集しております。インタビューさせて頂いた方にはインタビュー記事をプレゼントします。(SNSへの公開は許可を頂いた方のみです)

○連絡先○
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どこかの、だれかのヒントになれば幸いです。
それではまた。

ありがとうございました。

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