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幸運な病のレシピ:本乾き身欠きにしんで昆布巻を作る。

松井商店さんの昆布巻きにはかなわない。もう食べることは出来ないが、いつか同じ様に作りたい。保温鍋を使って、魚を巻いて長時間加熱するのだ。昆布が水を吸ってパンパンになっていく。

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巻昆布というものを買ってきて鍋で柔らかにする。この汁で煮込む。

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ニシンはアク抜きをして、幅に合わせて切る

保温鍋で煮ると中で踊らないのでカンピョウを使う必要がないのが嬉しい。僕はカンピョウ余り好きではない。

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一緒にゴボウや、こんにゃくを入れて煮てみる事にした

鮭の頭があれば一番である。ヒズの部分は溶けるようになる。身欠きにしんでもいい。シシャモはいまいちである。よく干したハタハタもやってみたい。夢は厨房を駆け巡る。

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砂糖多めにゴマ油と醤油で炒めて味を入れる。保温容器に入れる。

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おおよそ3日くらい火にかけては容器に戻す。

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もう随分美味しい。それでも、弱火でコトコトのほうがとろみが出る。どちらがいいかは別な問題である。

もちろん、松井さんの味には及ばないが、そもそも家の料理と言うのはどこが一番とかが有るわけではない。人はみな違う。その違いを生み出しているのが、家庭料理なのだ。

誰かのレシピが一番とかレシピの著作権を守って欲しいとか、バカな事を言う輩もいるが、腹立たしい。

他人のレシピを手本にしたり真似したりはいいだろうが、最後には自分自身の人生に向き合わなければならない。素材から食事を作ることは重要なことだ。

身体と言うコロニーの内側の海はひとりひとり違う。自分の人生がそこには刻まれているのだ。そして恐ろしく早いサイクルで生命は入れ替わっているのだ。

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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。