今年度はじめての「おでん」
20代の頃、中井から泉岳寺まで通っていた。五反田で地下鉄に乗り換えた。五反田は屋台の街であった。毎日のように「おでん」の屋台やラーメンの屋台に通った。中野には「おでんのタネ」のお店があった。
そういえば、中野駅の前にもオデンの屋台があった。当時、東京都は屋台に新規の営業許可を出さない方針で、どんどん消えていった。
行政の規制は、市民の安全を守るという言い訳で、「衛生的」で「安全」な食事を強制する。美しい世界を破壊した。
まあ、美しいと思うのは僕ぐらいであろうが、素材から丁寧作られて味を競った屋台が並んでいた。
大事なことは、大根の下茹、柔らかくした後にしっかりと「水」に浸しで覚ます。大根はオデンの王様である。
大根の組織の間のアク(自分を食べようとする小動物・虫が嫌う生化学物質)が抜けて、そこにダシ味が入る。絶対沸騰させないこと。
厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。