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今年度はじめての「おでん」

20代の頃、中井から泉岳寺まで通っていた。五反田で地下鉄に乗り換えた。五反田は屋台の街であった。毎日のように「おでん」の屋台やラーメンの屋台に通った。中野には「おでんのタネ」のお店があった。
そういえば、中野駅の前にもオデンの屋台があった。当時、東京都は屋台に新規の営業許可を出さない方針で、どんどん消えていった。

行政の規制は、市民の安全を守るという言い訳で、「衛生的」で「安全」な食事を強制する。美しい世界を破壊した。
まあ、美しいと思うのは僕ぐらいであろうが、素材から丁寧作られて味を競った屋台が並んでいた。

大事なことは、大根の下茹、柔らかくした後にしっかりと「水」に浸しで覚ます。大根はオデンの王様である。

大根の組織の間のアク(自分を食べようとする小動物・虫が嫌う生化学物質)が抜けて、そこにダシ味が入る。絶対沸騰させないこと。

まだ大根は冬のものではないが、ジックリと下茹ですると美味しくなる。「おでん」は嬉しいものだ。
大した材料ではない。今日はじゃがいもを入れた。結構美味しい。
大根はジックリ、イモはあっさり、人参レンコンは少々下茹でをする。
大根はしっかりと水に晒す。組織がシッカリしている。
出汁は市販の物と煮干、鰹節である。僕は市販の化学調味料を少し使う。コブ買い忘れた。
一時間沸騰させないで煮込む。ここが大事。沸騰させてはならない。
おいしく頂いた。
煮干しも美味しい。僕も食べるが、多くはマユのご飯になる。
先日使って余ったウインナーともう作ってあるご飯のタッパに入れる。
哲学しておる。

#オデン

厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。