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足根管症候群になったので手術したら、大変なことになった

今日、足根管症候群という症状で手術を行なった部分の傷から出血・痛みが出始めた。手術箇所は、右足のくるぶしあたりで5cmくらいの傷跡。朝、家で身支度をしていると、その部分が痛みだし、足を見てみると血だらけになっていた。

足根管症候群とは

足根管症候群とは、くるぶしあたりから足の裏に繋がる神経が、血管や靭帯と干渉したせいで、足裏がビリビリと痺れたり、痛んだりする症状。私は5年くらい前からこの症状が出始めたのだが、病院で検査した結果、治すには手術が必要と言われたので3日前に大学病院で局所麻酔の手術を行い、数日入院して退院した翌朝のこと、足の痛みが出るという現象が起きていた。

慌てて応急処置

急いで手術跡の傷を覆っていた絆創膏をとり、風呂場に行く。が、右足の傷が痛むため、右足は全く使うことができず、満足に歩けない。仕方ないので手で棚に寄りかかりつつ、左足一本で風呂場に向かう。血を滴らせつつも風呂場に行き、しばらく血を洗い流すと血は止まったが、数分後にまた再度出血し、今度は痛みと体の疲れも出てきて、地面にへたり込み、何もできない状態になった。

「これはマズい」と思い、スマホをとり119番に電話。住所と名前と症状を説明すると、15分後くらいに救急車のサイレンとともに、救急隊の方々3名が駆けつけてくれた。本当に安心した。
傷の手当て、血の拭き取り、病院への連絡などの対応を行なってくれて、3日前手術した病院に救急車で連れて行ってもらうことになった。

病院に到着

1時間後くらいに病院に到着し、緊急治療室に運び込まれる。しばらく待っていると、3日前に足根管症候群の手術をしてくれた担当の先生が来てくれて、患部を見てもらった。この先生、なんと今は別の患者の手術中だったが、私が救急車で運ばれたという連絡を受け、途中で抜けてこちらに来てくれたのだった。別の患者は別の医師だけでなんとかなるという判断だったと思われるが、本当にありがたいと感じた。

患部を見ると、傷のすぐ近くが腫れており、「この辺り、内側で出血しているようですね」と先生。さらに、「今ここで、局所麻酔打って、縫合を解いて中を見させてもらってよろしいですか?」と言われる。
そんなひどい状態だったのかと思いつつ、処置を受ければ治るだろうということがわかり、少し安心して、「お願いします」と言った。

緊急手術開始

3日前は大きな手術室で手術をしたが、今回は看護師の方が普通に行き来する開けたスペースで先生が麻酔を打ち、手術を始める。緊急手術だったためか、内出血のためか、麻酔を打つときに痛くて思わず「あいたたたたたたー」と声が漏れる。そして、縫い合わされている部分を解いていき、中にメスを入れていく。もちろん麻酔が効いているので基本的に痛みはないが、たまに麻酔が薄い箇所があり、これまた「あいたたたたたー」と激しい痛みを感じる部分もあった。

途中、私の頭の後ろの方に、シュックサックくらいの装置が壁に取り付けられており、そこからチューブを伸ばし、足の傷の方に当てがって、血の吸引を始めた。みるみる血が透明なチューブを真っ赤に満たし、ギュルルルという音と共に吸引されていく。
また、出血部分を発見した先生は、長細い金属のようなものを患部に当てると、「バチバチ」という音が鳴り響いた。これで出血部を熱で固めて、止血しているらしい。

手術は1時間以上経って、最後、傷口を釣り針のような針と糸で、まるで裁縫のように縫い合わせて終了した。最後の方は私も心の余裕が出てきており、縫い合わせる部分は肉眼で覗いていたが、針を皮膚に刺して通し、反対側の皮膚に刺して通し、糸を引っ張り…というやり方で傷口を縫合していた。

手術終了

縫合が終わると、最後に血だらけになった足裏、かかとの部分を布できれいに拭き取り、ガーゼと包帯を巻いてもらって終了となった。再手術では、「1回目の手術で血管が神経を触らないよう、皮膚の表面に近い部分に移動させたが、それにより外傷を受けやすくなってしまったかもしれないので、その辺も対処しました」と言っていた。

再手術は無事終了したが、麻酔が切れた状態で歩いてみると、やはり右足の患部が痛くて、右足に体重は乗せられない状態だった。また歩くこと自体が危険なのではと思っていたが、先生と看護師の方からは、「これでしばらく様子見した後、ご帰宅ください」と言われた。てっきり、また入院が必要だと思っていたので「帰っていいの?」と少し疑問だったが、仕事の予定もあったので帰れるのはありがたいとも思った。

緊急治療室を出て、会計精算機に行く。緊急治療にもお金がかかるのは想定通りだったが、金額は想定外だった。なんと2500円程度で済んでしまった。
1時間以上、がっつり手術もして、点滴で薬も打ってもらったりしたのに…本当に日本は緊急治療は優先されるばかりでなく、お金の面でも優遇されているなと思った。

帰り道とその後

帰り道、やっぱり歩くと足は痛いので、右足はつま先のみ地面について、ヨタヨタ歩きで帰路に着く。途中、タクシーと地下鉄を組み合わせてなるべく歩く歩数を少なくして帰ることに。
帰った後は、家で血を拭くのに使ったタオルや、床の血の跡が少し残ったりしていたので丁寧に拭き取り、掃除をする。時間が経つと血の汚れが落ちなくなってしまうので、この早めの掃除は地味に重要。片足しか使えない状態での掃除は少し辛いが、自分でやるしかないので仕方ない。

掃除が終わり、ゆっくり休むことができるようになった。また明日から仕事(リモート)だが、また今日のように突然足が痛み出す可能性はあるが…それは明日にならないと分からないので、症状が出ないことを祈りつつ、寝ることにしよう。
ちなみに、手術はしたものの、足裏の痺れは変わらず続いており、特に軽減されたり悪化したりということもない。痺れの原因は別にあるのか、どこにあるのか分からない状態。闘病生活はまだまだ続きそうである。




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