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スペシフィックとジェネリック。

きのう11/18は埼玉県の岩槻へ。

埼玉県教育カウンセラー協会(日本教育カウンセラー協会の埼玉支部)が主催するブラッシュアップ研修会で,スペシフィックSGE※アドバイザー研修に参加してきました。

※SGE=構成的グループエンカウンター。「SGE」及び「構成的グループエンカウンター」は,NPO日本教育カウンセラー協会の登録商標です。

「スペシフィックSGE」とは,構成的グループエンカウンターを小・中・高の児童・生徒でも取り組めるようにアレンジされたものです(これに対して,大人向けの(本来の)構成的グループエンカウンターを「ジェネリックSGE」と呼びます)。

普段は大学生を相手にしていて,エンカウンターを授業に取り入れる場合も割とジェネリックに近い形を意識して実施している私にとっては,小・中・高校生向けにこれがどうアレンジされているかを知ることが重要な課題でした。

リーダー役を務めるそれぞれの校種の児童・生徒になり切ってエクササイズに取り組み,「感じたこと・気づいたこと」をフィードバックしていきます。そのうえで,スーパーバイザーのスーパービジョンを受ける。

今回はリーダー役はしませんでしたが,エクササイズに取り組んでみて,ジェネリックとスペシフィックの違いが少し体感できました。

ジェネリックの(本来の)SGEとしては,いい感じで進められていたエクササイズがあったのですが,これが児童・生徒の立場になってみると確かに違和感があるのです。このあたりの機微を十分にくみ取ってエクササイズをコーディネートしていく必要があるんだなぁと感じました。

一方で,スペシフィックSGEを実践していくためには,ジェネリックSGEを体験しておく必要がある,ということも実感しました。

日本教育カウンセラー協会は,國分康孝・久子両先生の直接のご指導の下,構成的グループエンカウンター(SGE)を大切に育んできました。

國分康孝先生は2018年に亡くなられましたが,その直前まで,協会の宿泊エンカウンターに顔を出され,スーパービジョンをなさっていました。そういう意味で,協会で実施しているエンカウンターが,一番國分康孝先生の思想や想いを反映したものに近いと思います。

キャリアコンサルタントは,養成講座の中で「グループアプローチ」について学びます。構成的グループエンカウンターもその中で学ぶことになっています。キャリアコンサルティングで構成的グループエンカウンターを活用してみたいと思われる方には,ぜひ協会のジェネリックSGEを体験してほしいと思います。

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