平行調とは?〜代理コードとの違い〜 [vol.026]
平行調(relative key)
同じ調号の長調(メジャースケール)と短調(マイナースケール)の関係のことをいいます。
調号とは楽譜でいうと、ト音記号の右に付く「♯」(シャープ)や「♭」(フラット)の数です。
作曲・編曲家を目指す人は、基本のスリーコードの次に覚えたいステップが平行調です。
代理コードとして使う平行調
各メジャーコード、マイナーコードに平行調があります。
とても仲の良いこのコード同士は、そのキーのトニックとなるコードは、互いに長調と短調という響きの違うものですが、使用しているスケールの音が同じため、曲中で代理コードとして入れ替えて使用する場合がよくあります。
楽曲の基本のスリーコードにそれぞれ平行調を加えて、6つのコードでかなりの曲が演奏できます。
この6つのコードを近親調または関係調といいます。
わかりやすく平行調を書き出しました。
長調(メジャー) ←→ 短調(マイナー)
C ←→ Am
C# ←→ A#m
D ←→ Bm
D# ←→ Cm
E ←→ C#m
F ←→ Dm
F# ←→ D#m
G ←→ Em
G# ←→ Fm
A ←→ F#m
A# ←→ Gm
B ←→ G#m
上の表と照らし合わせて説明すると、キーがCの場合、スリーコードが「C」「F」「G」になります。
そのそれぞれの平行調が「Am」「Dm」「Em」になります。
曲によってはセブンスやテンションノートなどが付きますが、基本的にこの6つのコードで曲の骨組みは作られています。
代理コードのバリエーション
代理コードは平行調のほかにセブンスやディミニッシュ、フラットファイブのコードを使うこともあります。
むずかしそうにも思えますが、コード同士の2つ以上の共通音あると代理コードとして使用できるものがあるということです。
これはキーによって変わってきますが、ドミナントのコードは7度のマイナーフラットファイブが代理コードになるなど、鍵盤を触りながら確かめると代理コードのバリエーションが広がります。
これにより編曲のレベルがかなり上がります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『平行調』をもっと詳しく知りたい方はこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?