転調とは? 〜平行調と同主調を使った転調〜 [vol.049]
転調(modulation)
1曲の中で調(key)を変えることをいいます。
楽曲の中には調(key)というものが存在します。
その調(key)を元にコードやメロディを乗せて組み立てていき、曲になっていきます。
曲の中で調を変えると雰囲気がガラっと変わり、とても効果的に世界観を変えることができます。
曲に個性をつけて、聴き手の耳を惹(ひ)きつけるためによく使われる手法ですが、やりすぎてしまうと曲の統一性や転調をする意味がなくなり、逆に素人感が出てしまいます。
わかりやすい転調
転調の一番わかりやすくポピュラーな手法は、曲のクライマックスで半音、あるいは全音、調(key)が上がる方法です。
この手法はとてもわかりやすく最後に少し盛り上がりを作ることができます。
この転調は歌謡曲、J-popなどでとてもよく使われる転調です。
近親調を関連させた転調
あとよく使われる転調が、平行調と同主調の関係を使った転調です。
調(key)を「C」で説明すると、「C」の平行調は「Am」で、その同主調は「A」になります。
この平行調 → 同主調で出た「A」を使って転調します。
C調の曲が途中で、A調に転調するということです。
C調の中でコード「A」はノンダイアトニックコードになるので一瞬で世界観が変わります。
マイナーの調(key)「Em」で説明すると、「Em」の平行調は「G」で、その同主調は「Gm」になります。
平行調 → 同主調で出た「Gm」の調(key)に転調をします。
その他の転調
全く関係のないコードに転調するということもたくさんあります。
その場合は、メロディの動きと感情と転調がちゃんと意味を作って効果的に転調させることが大切です。
むやみに意味のない転調はあまり効果的とは言えません。
カラオケでキーを変えるのは曲の音程ごと上げ下げをするので、転調ではなく移調といいます。
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『転調』をもっと詳しく知りたい方はこちら
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