膝関節20 変形性膝関節症の手術のタイミング
おはようございます!
新しいことにチャレンジし続けるのが好きな塗山正宏です。
今回のテーマは、
変形性膝関節症の手術のタイミングです。
変形性膝関節症が進んできた場合に
・いつ手術するべきなのか?
・そもそも手術したほうがいいのか?
・手術しなければいけないのか?
というような質問を受けることがあります。
変形性膝関節症は進行性の病気です。
進行すれば、それに伴い痛みが強くなり、歩行に支障が出てきます。
治療としては、まずは保存療法が重要になります。
しかし、保存療法を行っても膝関節の痛みが軽減しない場合や、明らかに保存療法を行っても症状の改善が困難なほど、病状が進行している場合などには手術を検討します。
手術を行うかどうかは、
・膝関節痛の程度
・日常生活の不便さ
・年齢
・仕事の内容
など、さまざまな要素を総合的に考慮して手術をするかどうか決定します。
膝関節痛のために日常生活でどれだけ支障をきたしているかということが、手術を決定するうえで最も重要な要素になります。
重度の変形性膝関節症でも症状が軽く、日常生活に困っていなければ手術の必要性はありません。
内臓疾患のガンとは違い、変形性膝関節症は必ず手術をしなければいけない病気ではありません。
ただし、治る病気ではありません。
徐々に進行していく病気です。
症状が進行していくと歩行障害、膝関節の可動域の制限(膝が伸びない、曲がらない)が出てきます。
可動域制限にくわえて、徐々にO脚が進行します。
日常生活に影響がでるようであれば、それは手術のタイミングだと思います。
最終的には患者さん自身で手術をするかどうかを決めなければいけません。
ひとりで考えていても判断がつかないときがありますので、良くわからないときは医師と相談するのが重要です。
「悩みは一人で抱えない。」
学生時代にドリアン助川のお悩み相談のラジオを聞いていたことを思い出した整形外科医の塗山正宏でした。
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