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28歳

28歳になった。あと2年で30歳かと思うと随分遠くまで来たと実感する。昨年ほどアラサーという響きに焦りがあるわけでなく、結局のところ嘆いても他のどこにもいけないのだから地道に進むしかないと静かに噛み締めている。

関東での暮らしが3年目を迎え(インターン時代を含めると4年目)、ある程度一人で生きることが苦ではなくなったことが大きいように思う。恋愛に逃げたいと思うことが何度もあったし、自分のことを理解してくれる誰かに救ってもらいたいとずっと願ってきたが、幻想に過ぎないなとどこからか思うようになった。

他人のことを知るのは簡単なようで難しい。マッチングアプリをやっていると顕著に感じる。他人をわかったと思うこと自体が烏滸がましいのかもしれない。だからこそ、話を聞くのが好きだ。最近気づいたことだが、「人生やってる」と感じる話を聞くのが好きだ。学生の頃から、人の紆余曲折、仕事の話、恋愛の話、いろいろ聞くのが好きだ。小説もミステリーや人が死ぬ話よりは群像劇が好きで、それは結局「人生」を感じるからだ。

学生時代からの友人と取り組んだ企画がきっかけとなり、小説を書き始めた。自分にとっての2011年から背負ってきたものはなんだったのか。石巻、仙台、東京。流れ過ぎてゆく20代が終わる前に自分の言葉でこの12年を振り返り、記録したい。それが自分にとって、「人生」を語る手段なのだから。noteの有料マガジンで更新していく予定なので、もし気が向いたら読んでほしい。

ぼんやりといつか物書きになりたいと思ってきた。本をいつか出せたらいいなんて口にしてきた。こうしてnoteに駄文を書き連ねているし、本業も文章を書いたり編集したりする仕事なので物書きといえば物書きなのだけど、やはり自分の名前でものを書いていると言えるところまでいきたい。

有り余る野心が10代の頃はあったが、燃え過ぎてしまったのか、20代後半の今はたんとなくなってしまった。目指したいというのに憚られる自分がいる。風前の灯となった自分のわずかな野心で、どうにかこうにか言い残しておきたい。自分は書きたいのだと。

最近、ようやく少しは自信が持てる文章を書けるようになってきた。28歳、静かにだけれど、自分が勝負していると胸を張って言える文章を書いていきたい。

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