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走る文筆家

ラントリップでの数多ある仕事の一つに、毎週配信してるメルマガ(Runtrip News)の一番最後にコラムを書くという仕事がある。インターン生時代の2019年4月からメルマガ担当になり、いつだったか覚えていないがこのコラム『今週のチームラントリップ』も時々書くようになった。頻度はその時々によって変わってきたが、今は上司の冨田さんと隔週交代で担当している。

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2週間という時間はあっという間で毎回「何を書こうか」と頭を悩ませている。とはいえ、良いコラムを書けると嬉しいし、最近は周りの人から読んでもらえた反応を貰うことも増えてきた。

このnoteのタイトルである"走る文筆家"というのも、このメルマガを作っているSlackのスレッドの中で呼ばれたことがきっかけだった。他人から呼ばれたものを自称するのは気恥ずかしさと烏滸がましさを感じるが、これはとても気に入っている。なんと言っても「文筆家」という響きが好きだから。作家でも随筆家でも、コラムニストでもなく文筆家。

文筆家という言葉を初めて知ったのは、たしか星野源さんの『働く男』というエッセイを読んだ時だったと思う。音楽家、俳優、文筆家ーー。というプロフィールを読んだ時に、作家や小説家……と言った物書きの中に"文筆家"という呼称があることを知った。

星野源さんのエッセイが好きなこともあり、それから文筆家という言葉が持つ雰囲気をとても気に入ってる。それから、『ここじゃない世界に行きたかった』を書いた塩谷舞さんのプロフィールも文筆家を名乗っている。

カタカナを並べた肩書きのようなキラキラさでもなく、作家という響きともまた異なる落ち着きを持っている。(書けば書くほど陳腐な表現になりそうなので、ここまでに。)

インターン生時代に書き始めた頃は、文章力もないし、何を書いたらいいのか分からず酷く悩んだ。おそらく、今の自分からは見れたものでないほどの文章だ。それでも、書き続けることで文章を書く力が備わってきたし、このコラムを書くことでチームの中へ目を向ける習慣も身についてきた。

また、星野源さんの話になるが、もともと彼は文章を書くのが苦手だったという。文章が上手くなりたくて、ならばと連載やコラムを書く仕事を作り無理やりそういう環境に身を置いたそう。音楽や演劇の傍、エッセイやコラムを書き続け、本を出している彼でも最初はできないところから始まったというのは勇気を貰える。遠く遠くの存在に自分を投影してしまっている感はあるが……。

話を戻すが、もともと自分は「走ること」「書くこと」のどちらかではなく、2つの軸を自分の中で大事にしたいと思ってここ数年生きてきた。それはラントリップに入る前の学生時代から、ずっと。

走ることが好きなだけではなく、巡らした思考を文章として発露できるようにしたい。その逆も然りで、書くことに閉じ込められず、体現できるように走り続けたい。そんなことを思ってきたので"走る文筆家"と呼ばれて(たとえ冗談だったとしても)嬉しかった。

自分の中でこの呼び名は、ひっそりと大切にしていきたいと思う。

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