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追い越されながら見つけたもの

この曲を聴きながら歌詞を見たとき、今の自分のようだ…と思った。

休んでる間にYouTubeを見ててハマった緑黄色社会の“sabotage”。

ボーカルの晴子さんの声の凄さにも驚いているが、最初の歌詞がまるで今の自分…と思う。

せーので駆け出したはずなのにどうして
まるで私だけがサボタージュ
YESかNOの間でなんとなく生きて
まとわりついた悪いクセ

そんなはずはない
だって集めてきた 好きなモノやヒト
あれ なんだったっけ

3月末に仙台に戻ってきて、順調に仕事も学業も進んでいくはずだった。ところが、ゴールデンウィーク明けから不調の波が始まり、最初はちょっと気持ち悪い…息苦しい…という症状だった。気づけば眩暈が止まらず、寝ている間以外はずっとぐるぐると回転するような感覚になっていた。

土日に休めば…と思っていたが、休んでも休んでも眩暈は治らず、1週間経てば…と思っていたが気づけば6月に差し掛かっていた。それまで、我慢して仕事をしていたが、効率は下がる一方。5月末、起きているのもままならなくなり、一度仕事から離れた。

耳鼻科に行き利尿剤をもらって1週間経っても治らず、精神科に行き安定剤をもらっても治らず、漢方内科に行き漢方薬を2週間服用しても治らず、気づけば今年も半分が過ぎようとしている。世の中は僕が立ち止まっているうちに夏に差し掛かっている。

こんなことにならなければ、インターンの仕事も、他のプロジェクトや就活もやって、卒論もバリバリ書いて…。やりたいことがもっと見えるようになってきたはずなのに…。もっと打ち込んでいたはずなのに。でも、今の自分は沈んでいる。何かから置いていかれるような、みんなが遠くへ進んでいくような、寂しさを覚える。

住んでいるシェアハウスでも、同居人が転職活動を終え転職先へ先週から出社し始めた。他の子も止まっていたバイトが始まったり、新たな進路が見つかりつつあったりと動き出しつつある。

社会はコロナの波から平静を取り戻しつつあり、動き出したはずなのに、どうして自分は止まっているのだろう…。仙台に戻ってきた時は横一線だったじゃん?どうして?

きっと、消化しきれない自分の気持ちがこの曲の歌詞へと投影されたのだと思う。

一方、この立ち止まった期間は現在進行形で自分の気持ちと向き合う時間でもあると思う。sabotageの歌詞にもそんな描写が書かれているけど、本当に「追い越されながら見つけたのは自分らしさの欠片」なんですよね。

追い越されながら
見つけたのは自分らしさの欠片
まだ間に合うかな
私このまま消えちゃわないように刻むの

1ヶ月何もできない時間を過ごして、すごく思いを巡らせたわけではないけど、自分がこの先何をしたいか考えていた。正直、大学の最終学年にしては、今は何も考えたくなくて具体的な進路を示せるわけではないし、ふわふわとしたものだ。

1年強走り続けてきて、今こうなってみて思うのは「人と向き合いたい」という想いが強くなっている。新型コロナウイルスの影響で外に出れなかったこともあるけど、生身の人間に会いたい。僕はもっと人の感情や想い、その機微に寄り添いたい。

これまでの全てを否定するわけではないが、今の素直な自分の欲求やwantはそこにある。それと、これまで自分が考えていたことの方向性を少し変えようかと思っている。職業としてスポーツに対して関わりたいと思っていたけど、それは自分の中で違うのではないか…と思うようになった。

5月末にとある先輩と話していて、スポーツ系雑誌の仕事からベンチャーの採用広報へと転職したその方は「今は違うものを吸収するために離れた」と言っていた。

その話を聞いたときから、自分の真ん中にあるものはなんだろう…と思っていた。2~3年前の自分だったらランニングと答えていたけど、今の自分はもっと「人の想い」の部分に関わりたいと一周回って感じている。

就活らしい就活もしていないけど、仙台に戻ってきたからこそこれからできることもある。コワーキングスペースのスタッフや起業支援系の活動、教育NPO、あるいはファシリテーターや記者・ライターなども入ってくると思うが、やはり自分は人の想いに寄り添いたい。

ロジカルに物事を考えるタイプではあるけど、ストレングスファインダーの1位に出てきてる「共感性」は僕そのものを表すものだと思う。だからこそ、疲れる瞬間もあるけど、やはり僕は人の感情を見たい。

まだ間に合うかな
私このまま消えちゃいたくない
これが私だと
少しだけなら
今は胸を張って言えるの

6月の終わり、まだ体調は好転しない。辛い日もある。

でも、このまま消えたくなんてない。

実は、2年前ある挫折をしたとき、もう社会との繋がりを断ちたかった。twitterもnoteもinstagramも消した。実家の部屋の天井を見つめながら消えたいと思った。

でも、今の僕はちょっぴり苦しい日々を生きているけど、人との繋がりを実感している。いろんな人の言葉に救われて、愛されて生きている。

「これが僕だ」って胸を張って言える日まで、もうちょっと粘ってみたい。


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