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2024.03.17

自宅の鍵を失くした。昨日の夜、部屋の前にやれやれと思って辿り着きポケットをいくら探しても鍵がない。リュックの中に入れたのだろうかと思い手を入れてみるものの全く出てこない。

しまった。時刻は23時を回ったところ。不運なことに大家さんの電話番号をスマホに記録していない。不動産屋の営業時間もとうに過ぎている。扉の前で血の気が引いた。ここに帰ってくるまでに寄った店のほとんども営業が終わっている。

どこにも連絡がとれず、しばらくアパートの前の道路に佇んでいたが、このままだと野宿かファストフード店で夜を明かすことになってしまう。それでもよかったが、土日と仕事がつづいていたので横浜のホテルに泊まることにした。せっかく横須賀まで帰ってきたのに悔しい。

せめてもの救いは月曜日(きょう)に代休をとっていたこと。仕事には響かないことが不幸中の幸いだった。

横浜に引き戻される電車の中で、いったいどこで鍵を落としてしまったのか回想した。仕事で行った板橋の河川敷だろうか。それとも上野の銭湯か、蔵前のカフェか。思い当たる節は銭湯で着替えたときくらいだった。

失意のまま桜木町のホテルに入り、やけくそになって下のコンビニで買った350mlのビールを飲み、動画を観ながらふらふらとしてきたところで寝てしまった。

今年に入ってからというもの、この日こそはゆっくり休めるという日に限って高熱を出してしまったり、休みの時間が潰れるできごとが起きたり、踏んだり蹴ったりだ。

厄年でもなんでもないのに、もうなんなんだ。お祓いにいったほうがいいのか。

結局、今朝になって不動産屋経由で大家さんに連絡が取れて、自宅に入れた。けれども、土日の疲れと寝不足で1日ダラダラと過ごし、せっかくの休みを棒に振ってしまった。

休みなのでそれでもいいか、と自分を甘やかす。

やれやれ。

昨日の夜は、帰ってくるまでもいろいろあり、怪しげなものに誘われそうになった。最近知り合ったひとから共通の関心ごとがあるからごはんに行こうと誘われたと思ったのに、いざ行くと「影響を受けた人がいるから、その人に会ってみないか」と話が進んでいき、あまりのテンプレ感に狼狽してしまいそうになった。

どうして、そんな分かりやすい話の流れなんだ!と。いろいろと誘ってもらったが、やんわりとお断りをして帰ってきた。

とあるイベントで知り合って、せっかくいろいろと共通の話題が話せそうだと思ったのに、蓋を開けてみたらそんなお誘いだなんて。困ったものだ。最初はまったくそんな素振りがなかったのに、だんだんとそういう話になっていき、どうやったらこの話をやんわりと切って帰れるかという意識で「そうですよねえ。そういうこと考えるの大事ですよねえ」とうなづいていた。

会話と会話の間にできた一瞬の空白を逃すことなく「そろそろいい時間ですね」と言い、そそくさと帰ってきた。

学生の頃から、たまにこの手の誘いは来たので今さら「酷い!」と糾弾する気もないが、そんな話に持って行かれるためにごはんに誘われたのかあと思うと寂しい。

純粋に、仕事のことからプライベートのことまでなんでも話せる友達がほしいと無事入れた部屋の中でひとり願う今日この頃である。


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