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【定点観測】アメリカ利下げ+日本利上げ=円高観測に備えて注目したい銘柄3選!

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8月に入り日本とアメリカの金融政策に大きな変化が訪れている。
日本は政府のインフレ目標としている2%を安定的に達成できているとの判断で利上げを行い、また、アメリカでは、長きにわたって苦しめられてきたインフレ抑制のための高金利政策により、インフレ目標はゴールに近づき、今度は逆に失業率の上昇が訪れるなど、労働市場が冷え込み始めてきた。FRBパウエル議長も「インフレ目標は目標に近づき、政策を調整するときが来た。インフレの上昇リスクは減少し、雇用の下落リスクが上昇している」と発言した。
これによりドル円相場は大きく動き、7月末には1ドル154円に及んでいた為替レートは8月23日のジャクソンホールでのパウエル議長の発言終了時には1ドル144円にまで円高ドル安に振れている。
また、時間軸を長く見てみると、2021年、アメリカのインフレ抑制のための金融政策がスタートしようとしていた時には1ドル103円強だったドル円は、そこから日米金利差拡大を要因とし、2024年7月には1ドル160円を超える値を付けた。そしてこの間、日経平均やTOPIXといった指数も、自動車銘柄、半導体銘柄といった外需産業の株価に大きな影響を受けることで最高値を更新してきた。
8月23日のジャクソンホール会合でパウエル議長が利下げを示唆する発言で、ドル円は一気に円高ドル安に振れ、アメリカのS&P、ダウ、ナスダックの主要指数は大きく上昇した。その一方で日本の夜の先物指数は軒並み下落した。
個別銘柄を見る際には、ここからは円高ドル安の展開も想定しながら銘柄選択することが必要だ。
今日は、円高ドル安局面でも注目できる銘柄を3つ紹介していきたい。


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