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新米P日記(LAYRUS LOOP) その2

明らかにタイトル詐欺みたいな書き方をしてますが、この場合”パパ”ではなく”プロデューサー”日記です。
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現在LAYRUS LOOPのレコーディング中。

2日目はギターのダビングを6曲と歌を2曲、なかなかな激ヤバハイペースです。遡って昨日はソラ氏のドラム&ユリヤ氏のベースの録音。

自分が追って見ているここ一年、ソラ氏のドラムは桜木花道的な急成長を遂げています。ただ、ドラムという楽器は、バンドにとって正直上手いに越したことないというか、どれだけ努力しても足りることはないというか、土台が強固になることに上限はありませんし、ベースと組み合わさるとそれが鉄壁になっていくイメージです。
で、バンド業界なんて常に群雄割拠の戦国乱世ですから、鉄壁は必須なんです。
テイクを重ねるごとに、プレイするごとに良くなっていくので、それを永遠に見守っていたい気持ちも山々なのですが、スタジオの時間は有限なので。

「レコーディングはあくまでその時の自分を記録する場所であって、練習する場ではないんだよ」

当時のエンジニアさん

思うような演奏や歌唱が出来ない自分が若かりし頃に受けた叱咤の中で、とても心に残っている言葉です。それ以上でも以下でもない、本当にその言葉通りでしかないと思います。

この場合良きところでタオルを投げるか、肩を叩いて、タップをしてあげることが自分の役割なのだと察しました。立て、立つんだソラ。曲ごとに課題としっかりと向き合って、何より貪欲、ガッツが素晴らしい。雑に聞こえるかもしれませんが、最後にはメンタル、ガッツなんですよね、本当に。今回のシングルのジャケットも、描き直しを繰り返しながら彼が描いたもの。

そんなバンドのために、の精神は心からリスペクトですし、報われてほしいなと思います。
ドラムチューニングはエンジニアのKMBさんに頼りっぱなし。バスドラムのヘッド外しがち。

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マホ氏のギターは実にスムーズ。
FenderのTwin reverbにGibsonのSG、Fenderのストラトキャスターを場面によって使い分け。癖強のSGに対して、オールラウンダーなストラトみたいな。

ギターって足元のエフェクターボードも含めて、PC上で色んな加工も自由自在ですし、無限に近い選択肢があります。
どれを選んでもきっと正解なんですけど、どの正解にするのか?それがセンスですし、今回のスケジュールの中では決断のスピードが命だったりします。
そんな時に、タイミング、必要に応じて、選択肢を増やしたり、減らしたりするのが、自分的には腕の見せ所。
マホ氏は決して口数の多い方ではないのですが、その辺りとても柔軟な思考と、対応力。苦手なフレーズにハマるとか、テイクを執拗に重ねることもなく、チームに一人、バンドに一人いるととても助かる潤滑油タイプ、ユーティリティープレイヤー的な存在です。
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そして、本日プロデュースの最も見せ場、腕の見せ所。みんなの晩御飯を選ぶという重大任務(違う)。これから歌うと言うところで、喉に油分を補充すべしという采配から、唐揚げ弁当。

普段自分のレコーディングの時は一切食に興味なしタイプなのですが(集中してるし歌う前食べないタイプ)、ここも含めてプロデュースですから(違う)。

明日は最終日、何曲歌えるのか??
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褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。