馬の瞳に恋している2022【日本ダービー】
「ダービー馬のオーナーになることは、一国の宰相になるよりも難しい。」
(ウィンストン・チャーチル)
ダービー発祥の地イギリスの首相チャーチルの言葉。宰相になる、つまりここ日本で置き換えれば総理大臣になることよりも難しい、ということ。
その困難さを大袈裟に喩えただけ、かもしれないが、
ここは一つ真に受けてみて、発想の転換をしてみたい。
これってつまり、逆説的に考えた時に、どうやったら総理大臣になれるのか、を考えたら、今年のダービー馬がわかってしまうのではなかろうか(強引にも程がある)。
選挙の時に大切な、政治家にとって三つのバン。
「地盤(ジバン)、看板(カンバン)、鞄(カバン)」
この三つのバンを競馬の世界に置き換えると何を表すのか。
地盤→地元、つまりは生産環境、牧場のことかしら。
看板→その馬が背負っているもの、騎手のことかしら。
鞄 →その馬が抱えている財産、つまりは経験、厩舎のことかしら。
牧場力×厩舎力×騎手力、このすべてを兼ね備えた馬にこそ、当選のチャンス、
世代を束ねる宰相の権利が巡ってくる。
つまりは、「ダービー馬はダービー馬から」という格言の解像度をもう少し上げて、
ダービーを勝ったことのある牧場に生まれ、
ダービーを勝ったことのある厩舎に育ち、
ダービーを勝ったことのある騎手が手綱を握る、
そんな馬にこそ印を捧げたい。
2022年の日本ダービーに出走する18頭の中で、その条件を満たしているのは以下の2頭。
◎ ダノンベルーガ ノーザンファーム×堀厩舎×川田将雅
○ ドウデュース ノーザンファーム×友道厩舎×武豊
まるで真夏のように茹だる東京競馬場に、久しぶりに集いし数万の大観衆。
最後の直線、馬場のいいところを選択し先に抜け出したダノンベルーガを、後方からドウデュースが上がり最速、猛烈な勢いで追いかける。
ゴールの瞬間、首の上げ下げ、勝ったのはどっちだ?
写真の判定を、掲示板の確定を、大観衆は静寂に包まれ、固唾を飲んで見守っている(に違いない)
◎ ダノンベルーガ
○ ドウデュース
▲ ジオグリフ
△ イクイノックス
△ アスクビクターモア
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