【解体】美術|ESORA【新書】
製作者の頭の中、ということで、つらつらと書きますが、基本的には聴いてくださった方の感想、が全てだと思っています。
なので、もしご興味あれば、という程度でお読みください。
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先月、無事大団円、千秋楽を迎えたschool wars tourのハイライトにあたる部分だと個人的に思っているのですが、ツアー中、この美術|ESORAという曲は当時まだ未発表曲、会場にいる方にとっては、聴いたことのない真っさらな新曲でした。
それでも自分たちが自由に時間をコントロールできるワンマンライブで、今最も見せたい曲、届けたい曲、自分たちの命運、新しい未来を預けられる曲、でしたから、最も記憶に残るところで披露すべし、とセットリストが練られていきます。そして、ひとつ法則の様なものが生まれていました。
それは、自分たちにとって最も古い曲。確か高校2年生とか、3年生くらいの時には、すでに演奏していたので、おおよそ20年前くらいから存在していたんじゃないかな、Little Cloudという曲と続けて、この美術|ESORAを披露する、ということでした。
最も古いものと、最も新しいものを隣合わせにして演奏された時、果てして自分はどんなことを思うのだろう?ファンはどんな感想を持つのだろう?興味の対象がそこにありましたし、その違いや、共通項を楽しんでもらえたら、という意図がありました。
また、これは歌詞を書いている人間が歌いながら気づいたことですが、どちらも共通して空を見つめながら、同じ構図で景色を描いている、そこにとてもロマンや、運命めいたものも感じていたのでした。
のちにそれを他のメンバーも感じとってくれたのか、ツアーの最初から最後まで(最終日は除く)、誰も変えようと言い出さなかったので、結果としてそれが法則になったとも言えます。
自分には小さな浮雲のに過ぎないと嘆いていた少年が、空に梯子を架けて、さらには落書きでいいからイメージの先を描け、なんてすこぶる自由で悪い大人になったもんですね。
まだ自分が、BIGMAMAというバンドが、一体どんな人間か、一体どんなバンドか、決めたくもないですし、決められたくもありません。これから描いていけばいいのですから。
大阪経済法科大学のCMにも起用していただいて、また一段と、BIGMAMAというバンドに追い風を吹かせて、新しい景色を見せてくれそうな予感。
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<裏話にも程がある、制作秘話などはこちらでこっそりと↓>