見えないものに怯えた僕らは、目に見えるものを愛したくなって 2
ある人は歌を歌ったし、軽やかにダンスを踊った。
鮮やかな絵を描いた人もいるし、
好きな本の一節を引用して役になり切る人もいた。
呪文のように円周率をつらつらと唱え始めた人もいる。
心臓の高鳴りで空気が震えて、呼吸する度にそれが伝わってくる。
それぞれの命が光り輝いて見えた。
自己紹介をしてください、と言われて、
私はただその場に、ただ立ち尽くしていた。
何者でもない自分に愕然とし、
それと同時にほんの少し「だよね」と納得もした。(AI)
褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。