家業を継ぐ際に、必要な覚悟
家業を継がない決断をした、中小企業の社長の息子です。
10年以上跡継ぎとして働いてきた経験から、家業の事業承継について色々書いています。
家業を継ぐのって、結構ハードっぽいですよね。
「歴史はそこそこあるけど、このまま継いでいいのかな?」って思っているかもしれません。
なんとなく継ごうとは思っているけど、なんかまだ覚悟が決まらないなーっていう方へ、ぜひ読んでいただきたいと思います。
家業を継ぐ際に、必要な覚悟とは何か。
僕の考える覚悟とは、『新しい道を作り出し、それを死ぬ気で正解にする』という気持ちを持つこと。です。
なぜなら、時代が変わり、それに合わせて商売も変えていかなければ、家業そのものが死ぬからです。
家業って、もうすでに事業が継続して存在していますよね。
『新しい道』って、それって起業じゃん。だったら、普通に起業してるよ。
なんか変じゃない?って思うかもしれません。
ですが、たぶんこれが真実だと思います。
そうです、家業を継ぐって、実は起業することよりもレベルが高い事なんです。
すでに今ある事業を、今と同じように繰り返すだけでは、家業は時代に殺されます。
なので、何か変化を起こすことが必要です。
これが、『新しい道を作り出す』ということです。
僕の話になりますが、僕は10年以上、社長の後継ぎ息子として、父の会社で働いています。
社長である父の働き方は、朝から晩まで会社にいて、さらに土日も休みなく会社。
まさに、1年中仕事、仕事です。
なのに、業績は徐々に下降傾向。
70歳を過ぎた今も、同じように働いている父をみて、「そんな働き方、僕は絶対にしたくない」って思いました。
だったら、やり方を変えるしかない。
今までと同じことをする → 楽だけど、徐々に死ぬ。
自分で考えた新しいことをする → 秒速で死ぬかもしれないけど、変えられる。
自分で考えた新しい事って、不安だし、怖いけど、それをどうしたら上手くいくのか必死で考えて、絶対に死なないように、歯を食いしばって行動する。
楽ではないけれど、生き残れる可能性がある。
考えたことを実践し、それを是が非でも『正解』にする。
正確には、『正解にする』まで、実践し続ける。
これが、『家業を継ぐ覚悟』なんじゃないかなって、思います。
同じことを繰り返すだけなら、家業は継がない方がいい。
ただ単に、新しい事をするだけなら、起業したらいい。
今あるものを尊重しつつ、自分なりの新しい道を考えて、それを死ぬ気で正解にする。
その覚悟を持てるかどうかが、後継者の心構えとして、とても重要なんじゃないかと思っています。
改めて、家業を継ぐって、レベルが高いですね。
頑張ってください!
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