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右ききのワタシ

クリエイティブやマーケティング職に携わる人の中で、熱いファンがいる「左ききのエレン」

「天才と凡人」や「スターと一般人」の違いを業界をリアルに表現しているマンガです。最近ではドラマ化・舞台化され、広告にもなったことで話題を集めています。

ドラマになったりするのも勢いと人気が無ければできないことですし、広告もとても話題になりました(何よりシビれました)

その結果や広告をやることになった経緯などについては以下の記事を読んでいただければ分かると思います。

(ただ、今回は記事内のような話をしたいわけではないので割愛します)


「マネジメント」というと非常に多くの方法論や考え方などが出ていますが、左ききのエレンの中でもその手の話は出てきて、様々な立場やキャラの人格を通して考えに触れることができます。

キャラの想いや感情の揺らぎは、読者の共感を呼ぶものなのではないでしょうか。特に、この作品のキャッチコピーである

「天才になれなかった全ての人へ」

というのは、個人的にとても刺さっています。

作品中の立場で言えば私自身、エレンのように何か才能があるわけでもなく、右ききの人間です。そんな私もチームを持たせていただき、普通の人間らしく楽しくも悪戦苦闘しながら従事しています。

その中でも「マネジメント」は非常に難しく、「足りてないなぁ」と反省することが多いです。特に難しいと感じたのが以下。

・当たり前だが、様々なタイプの人がいるということ

マネジメントにおける天才ならば、一体どうやって現場に対応していくのか非常に気になるところです。しかし、上手くいったなぁと感じることもあり、今回は「右ききのワタシ」が約1年間チームマネジメントをさせて頂いた中で分かったことや感じたことをまとめてみました。


当たり前だが、人それぞれにモチベーションがある

様々なタイプがいること自体は問題ではありません。しかし、その人たちが同じ目標に向かって何かを成すようになると、いろいろと出てきます。

その中でも「モチベーション」は深く考えないといけない要素の一つです。モチベーションに関する記事はたくさん出ていて、理論として有名なのは「マズローの欲求5段階説」などではないでしょうか。

専門的な話は他の記事に任せますが、簡単に言えばモチベーションを維持するには自己実現の欲求までを満たす必要があるというものです。

難しいのはこの欲求が同一ではなく、それぞれあることです。ワークライフバランスを気にする人がいたり、がっつり仕事をしたい人がいたりと様々です。

これが満たせない場合、転職を考え始めたりするようになります。

ただ「スキルアップしたい!」と望む声は若手であればあるほど上がりやすく、モチベーションにしている人も多いかと思いますが、これについてだけは私の中で答えのようなものがあって、それをメンバーに伝えるようにしています(実際にそういった想いを持っているメンバーは多数います)

※転職を促すとか促さないとかではなく、私個人が感じていることを伝えているイメージです。


あやふやな言葉は理解も「あやふやなまま」

まず、このスキルアップについて、一つ質問をします。

「スキルアップして何がしたいのか?」

この質問をしたときに明確に返ってくる人はあまり居ません。何となく、「次につながること」というニュアンスが返ってきます。

世の中にモノや情報、価値観が飛び交う中で「なりたい」を見つけるのは簡単ではないでしょう。左ききのエレンのような才能や、原体験があれば話は別ですが、必ずみんなが通る道というわけでもありません。

だからこそ、なんとなく「スキルアップして実力を付ける!」という結構あやふやな状態でいることが多いのです。

凡人代表の主人公朝倉光一も高校生時代には想いは強いながらも明確に「何か」を定められている様子はありませんでした(詰め寄られているシーン)

https://alu.jp/ より引用

向上心は大いにあっても、このときの主人公に「スキルアップして何がしたいのか」を問うても、明確に「これ!」は返ってこないでしょう(有名!とかクリエイター!はあるかもしれませんが)

社会人になっても環境の変化によって、「なりたい像」がブレたりするシーンもあります。

あやふやであることを悪いとしたいわけではありませんが、この問いの答えが定まっていない状態で、勢いに任せるのは危険だと私は思っています。もちろん、無駄なことを続けろとか三年はいなさいと言っているわけではなく、

この段階なのであれば、「何がしたいのか」もしくは「何をしたくないのか」は最低限決める必要があると思っています。

「スキルアップしたい」が自己実現の欲求であるのであれば、その解像度をあやふやなままにせず、「何のために、どんなスキルアップをしたいのか」を明確にすることを始めた方が良いということです。

環境を変えるのはよっぽど嫌なことがある場合や見つけられそうに無い場合以外は、それが決まったあとでも遅くないと思っています。

※明確に道が定まっている人は、この例には当たらず、突き進んでいいと考えています。


右ききが見つけた答え

ここまでのスキルアップについての考えを通して、私なりのマネジメントの一つの答えが出てきたと思っています。

それは「道を明確にして、それに協力すること」です。

今後、価値というのはどこどこにいましたという会社につくのではなく、その人がこんなことをしました!という人に付いてくる傾向がより強くなると考えられます。それは多くのビジネス書やビジネスパーソンも語っています。

いろいろなモノがあふれて、いろいろ人が情報を発信できるようになった今では簡単にコモディティ化します。その中で価値を出すためには「自分の経験」を活かす他ないでしょう。

その経験を「なんとなく」や「あやふや」で棒に振ってしまうのは、今後生き抜いていくにあたっては非常にもったいないです。それも経験の一つにはなりますが、無為に過ごすよりかはマシだと思います(再度言いますが、無理していろ!と言ってるわけではありません。)

少なからず、マネジメントをする人は他のメンバーよりも市場価値は高いことが多いでしょう(例外はあるとは思いますけどね!)

だからこそ、マネジメントする立場の人はその人の価値を高めることに直接は関わらずとも、その道を明確にすることができるはずだし、そこに至るまでの協力もできるはず。

そうやっていれば、いずれあなたの元を離れていったとしても、道が変わる事はあれど、迷うことなく進める人になっているのではないでしょうか。


最後に・・・

人を束ねる才のようなものがあれば、別解で完璧な答えを導き出せるかもしれません。しかし、そうでない私はマネジメントについて考えて、毎日から得られるものを活かすしかありません。

これは凡人であれば、誰しも共通して言えることだと思います。

https://alu.jp/ より引用

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