コロナウイルスに学ぶ生物①~細胞とは~
こんにちは、大友雅斗です。
私がどんな人物かは、自己紹介の記事をご参照ください。
今回は、現在問題となっているコロナウイルス感染症に関連して、生物学的な学びを得ようという連載となります。
教科書的な説明というよりは、家にいる時間を少し使って、楽しく、わかりやすく学びができるような記事を目指していますので、よろしくお願い致します。
また、生命科学は学生時代の専攻ではありますが、専門家ではありませんので、不正確な部分も出てくるかもしれません。お気づきになった方は御指摘頂けますと幸いです。
第一回目は、生物を語る上で欠かせない、「細胞」についてのお話です。
~細胞説~
・細胞は生命の基本単位である
・全ての生命体は細胞から構成されている
・全ての細胞は既に存在している細胞から生じる
という学説が細胞説です。
小難しい説明になってしまいましたが、我々のようなあらゆる生命体は、つきつめれば細胞によって構成されていて、それらの働きによって生きているのだ、とざっくり捉えてしまって大丈夫です。
細胞の中身は、水分や様々な分子や小器官(核とかミトコンドリアとか聞いたことありますよね?)から構成され、これらの働きでエネルギーを生産して、成長や分裂を行っているのです。
~細胞の大きさ~
生命の基本単位って言うぐらいだから、すごい小さいモノがもの凄い数あるんだろうなあ、と思った方、その通りです。
ほとんどの細胞が1~100μmの間の大きさです。
(1μmは1/1000mm)
人間は0.2mmぐらいの大きさのものまでしか肉眼で識別できないので(分解能という)、細胞のほとんどは眼に見えず、見ようと思ったら顕微鏡に頼るしかないんですね。
例外として、動物の卵はそれだけで一つの巨大な細胞となっていて、その大きさで知られるダチョウの卵は、15cm程度(!)と言われていますね。
~細胞の数~
じゃあ、生きものの中に細胞ってどのくらいあるのよ?と言われても、一つ一つ数えて測定するわけにはいかないので、推定にならざるを得ません。
人間を例にとると、約60兆個の細胞で出来ている、と聞いたことがある方も多いでしょうが、めちゃくちゃざっくりした推定データが広まっていたようで、近年の研究で、実は約37兆個である、という結果が出ているようです。
どちらにせよえげつない数であることは間違いないのですが。
ちなみに体内で最多数の細胞は赤血球で、約26兆個といわれています。
我々は赤血球で出来ているといっても過言ではない、、、
はたらく細胞の赤血球ちゃんをイメージしたイラストです。(ここで画伯挟むな)
だって、いらすとやさんに頼りっきりなのも芸がないじゃないですか…
…気を取り直して。
~細胞の種類~
細胞は原核細胞と真核細胞の二種類に分類できます。
両者の違いは、原核細胞は細胞内部に膜で囲まれた構造を持たない一方、真核細胞はその構造を持っていることです。(核やミトコンドリアなどが膜で囲まれた構造の例です)
ややこしい説明になってしまいますが、原核細胞は細胞の中身ごちゃまぜ、真核細胞の中身が秩序だっている、のような理解だとイメージしやすいかと思います。
原核細胞を持っているのが原核生物で、古細菌(メタンを生み出すメタン菌など)、細菌(大腸菌など)がこれにあたります。
真核細胞を持っているのが真核生物で、昆布などの藻類を含む原生生物と菌類(キノコやカビなど)、動物や植物がここに含まれます。
我々は真核細胞を持つ、真核生物、というわけですね。
第一回目は以上となります。生命体最小の単位なのに、それ一つとっても奥が深いですよね。
次回は、ウイルスとは何か?、細菌との違いを交えて書いていきたいと思います。
また、他に扱ってほしいテーマや、質問事項がございましたらできる範囲でお答えいたしますので、こちらのコメントか、Twitterのリプライなどで頂ければ嬉しいです。
また第二回もよろしくお願い致します。最後まで読んでいただきありがとうございました!