コロナウイルスに学ぶ生物②~ウイルスとは~

皆さんこんにちは、大友雅斗です。

前回のnoteを御覧になって頂いた皆様、ありがとうございます。


フィードバックもどしどしお待ちしております。

今回は第二回目の記事となりますが、現在問題となっているコロナウイルスや、よく知られているインフルエンザなどの原因となる、「ウイルス」とはそもそも何なの?ということを解説する記事となります。


ウイルスの構造

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ウイルスは、核酸(DNAまたはRNA、遺伝情報と捉えてもらっていいでしょう)、数種類のたんぱく質だけで構成されており、細胞を持ちません。

前回の記事を読んで頂いた方はここでピンときたかもしれません。

全ての生命体は、最小単位としての細胞から構成されているんでしたよね。

つまり、細胞説的側面で見ると、細胞をもたないウイルスは、生命体ではない・非生物と言えるでしょう。

(しかし、遺伝情報を持っているがゆえに、生物的要素があるとされ、厳密な定義は難しくなっています。)

細胞を持たないため、エネルギーの生産やそれによる増殖が出来ません。

ならどうやって生きているの?という疑問になるでしょうが、

単体では生きていけないからこそ、他の細胞に寄生して生きる・増殖するという術を持っているわけですね。

これによってウイルスの感染が起こるのですが、このメカニズムは次回で詳しく説明したいと思います。


ウイルスの大きさ

勿論種類によって異なりますが、大体直径数十~数百nm(ナノメートル=1 /1000000mm)

と言われています。

前回触れたように細胞が大体1~100μmですので、細胞より小さいと言えます。ここまでくると、ヒトの眼で見えないのは勿論、顕微鏡のなかでも、光学顕微鏡でしか見ることができません。

コラムのようなもの【マスクについて】

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不織布のマスクの網目の穴の大きさは、10μmなどと言われており、ウイルスそのものはマスクの網目を通り抜けます。そういう意味では、完全に感染を防ぐ効果はない、ということはわかるかと思います。

しかし、マスクの主な働きとして、網目の小ささでウイルスの侵入を防ぐというよりは、空気中を舞ったウイルスは水分や粉塵などを含んだ分子になるので、それをマスクの層の中で生じている静電気などで吸着するものだ、という説もあります。

また、せきなどによる、ウイルスを含んだ飛沫の拡散防止・口や鼻の粘膜を手で触らなくなる喉の保湿で繊毛の働きを高めることで、ウイルス侵入軽減効果などは期待できるので、マスクはしましょう、と言われているわけですね。

細菌との違い

細菌もウイルスも感染したら病気になるんだろうけど、何が違うの?と気になる方もいると思うので、ここで細菌とウイルスを比較しておきます。

・細菌:生物であり自己増殖が可能

・ウイルス非生物

これが生物学上では一番大きな違いではないでしょうか。

前回の記事内でも出てきましたが、細菌は原核生物に分類され、細胞を持っている生物です。そのため単体でのエネルギー産生や自己増殖が可能なのです。


・細菌の大きさ:直径約1~10μm

・ウイルスの大きさ:直径数十~数百nm

単位は今まで解説してきた通りです。ウイルスの方が100~1000倍程度小さいのです。


・細菌による病気:コレラ、結核、破傷風など...

・ウイルスによる病気:インフルエンザ、ノロウイルス、HIV、新型コロナウイルス肺炎など…

一概に感染症といっても、病原体が細菌かウイルスかによって、治療は異なります。このあたりも次回説明できればと思います。


第二回は以上となります。今回は細菌との比較を含めて、そもそもウイルスとは何だろう?というのを説明しました。

次回は、なぜウイルスにかかったら病気になるのか、どうやって治療しているのか?などを説明する予定です。

また、他に扱ってほしいテーマや、質問事項がございましたらできる範囲でお答えいたしますので、こちらのコメントか、Twitterのリプライなどで頂ければ嬉しいです。

また第三回もよろしくお願い致します。最後まで読んでいただきありがとうございました!


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