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チャットアプリ(Chatty)に居場所はあるのか?

先日エジプトに一人旅にいっていた。

孤独感がつのる。日本語が恋しくなる。帰国してもひとり暮らしで、ニートだし、一日一言も話さないこともある。ってことで、チャットアプリ(Chatty)を始めてみた。

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はじめてすぐに気がついたことがあった。

居場所がないのかな?

ということだ。

1:目につくタイムライン投稿

かまって〜。ひま〜。ひまでん(暇だから電話しよ!ってこと)しよ〜。ねれない…。

みたいなものが圧倒的に多い。暇をもてあそんでいる人以外にも、匿名性があるからか、しんどい。辛い。といった、嘆きが書かれている。吐き出し口がないのだろうか。人間関係の大変さ・会社や学校での嫌だったこと・パートナーとの関係性(共依存的なのかな?)についての投稿も多いように感じた。

仮説
1:『つらい・しんどい…とありのままに吐き出せる場所がないのではないか?』
2:『孤独感や寂しさを感じることを排除しているのではないか?』

愚痴も僕は結構良いものと思っていて、あいつの〇〇が嫌だ…とか言いながら、「なんで嫌なんかな?」「じゃどうしてほしいのかな?」とか友人と語りあうことで、自分が嫌に感じていた一人称の当事者体験(具体)を抽象度を上げた話しにできる。抽象度が上げることができると、人のせいではなく自らが変わる学びへと転用することもできる。

例:マウンティングされたと感じる時。
マウンティングした側は、部下からの突き上げで苦しみ、自分の居場所が喪失することに恐怖でいっぱいかもしれない。マウンティングの背景を一緒に考えたりできるようになる。その結果、マウンティングへの対応やマウンティングしない人間になるには…と考えられるようになる。

これを愚痴2.0と呼ぶ。

話しは脱線したが、一見、負に思われる話ができる場所、自分の傷をさらけ出せる場所、毎日無意識で身につけている防具を外せる場所というものを求めてchattyを使用している人もいるんではないか?ってことだ。

孤独や寂しさは苦手だ。だけど、エジプトで感じた孤独感は、僕にとって必要なものだったと今は思える。孤独感や寂しさは、自身になにかを訴えてくれている合図であって、たまには、孤独感ちゃんや寂しさ君と、会話をかわす機会を持ったらどうだろうか?ということを感じる。ここにいる人たちは、孤独感や寂しさは耐え難いもので、それからどうにか逃げているようにもみえるのだ。

2:トークをしてみて思ったこと

仮説は、あながち間違っていないようだ。トークさせていただいたのは以下の方。

①一人暮らしの方で、会社と家の往復のみ疲弊している方
会社の飲み会の愚痴と仕事のつまらなさの愚痴を聞いた。その方にとっては、ニートでありながら多数のコミュニティに所属している私は豊かに見えたようだ。

②シングルマザーで、肉体的にもだろうけど、精神的な支えを失っているように感じる方
すごく緊張を強いられているように感じた。体調不良(不定愁訴的な)の訴えを聴いた。顔も名前も住んでいるところもしらない方へ、応援のメッセージのみを送ることになった。

③不登校の高校生で兄との二人暮らし。両親は離婚。学校でいじめにあい、不登校に。
トークの途中に地雷を踏んでしまったのか、トークが削除されてしまった。

④介護の仕事をやりながら、ひとり暮らし。
介護の現場はどこも疲弊しているように思う。職場で疲弊し、家で一人でいるってことは結構なリスクなように思う。そうしてchattyに来たのかな?僕もメンタルブレイクで退職したからわからなくもない。

まとめ

・あんまり使ったことないタイプのアプリだった。
・世の中には、自分の支えになり得る場所が少ないのかな?って感じた。
・嘘のないコミュニケーションは難しいのか?
・匿名性が担保されすぎた場所は居場所にはなりえないというのが、新たな僕の仮説。
・本当の暇つぶし?時間つぶしにしかならない気がする。
・気休めにはなるのかもしれないが、エロ目的や誹謗中傷勢もいるので、休まる場所ではないような…。

そこにあれる・存在を感じられるそんなアプリ開発をします。

あなたが”いま”ここにいる感覚が得られる。言葉じゃないコミュニケーションがとれる。焚き火にあたりながら時間を共有するように、人がそこにいるぬくもりを感じながら、自分の気持ちに蓋をせず、こころを照らそう。

居場所・孤独を考えるなら、こちら!

現代の孤独をどう捉えるか。
「既存のコミュニティの形態では対応できなくなってきてるのでは?」に基づき、コミュニティをアップデートしていこう!というお話。
上記の本を、オンラインコミュニティのメンバーでアップデートしたのが、こちら「居心地の一丁目一番地」だ。
僕も少し出てるよ!
医師が孤立という病に対してコミュニティの力で治療にあたる話。
僕もこれから読もうと思っている。

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