第20回 教育課程の研究-単位制のしくみ-

建前

指導のねらい

学習指導要領について理解を深めるとともに、教育課程において、編制の基本的な考え方と実施上の諸問題を、研究協議等を通して確認する。

指導内容

・学習指導要領の理念とその意義
・教育課程編制の基本的な考え方
・教育課程実施上の諸問題と学力向上の方策
・単位制としての実践例

本音

Goくん

 生徒のこれまでの修得単位数や履修済み授業を見ると、歴史に興味があることや数学が得意なこと、就職活動に力を入れていることなどが想像できる。履修の理想は生徒自身が目的を持ち、進路などを踏まえ、選ぶことだと思う。しかし、生徒全員がそのような意識で時間割を組むことは難しい。教員側で生徒の特徴やこれまでの取り組みを考え、意見を提示することも必要であると感じた。受講科目登録において、生徒が少しでも授業や進路について考えられるように取り組みたい。

Sinちゃん

 本校は単位制高校であり、生徒一人一人の時間割が異なる。普通科の高校では普段意識しないような卒業単位数や必履修科目等の卒業要件を教員としてよく理解しておく必要がある。6月15日には受講科目希望調査があり、来年度の時間割作成の準備をするにあたり、生徒への適切な助言ができるようにしておく必要がある。得意科目・不得意科目だけを念頭に科目を選択するのではなく、進路や卒業単位数、必履修科目等を意識させられるようにしたい。

 一方で、生徒が時間割を作成する都合上、取りたい科目をすべてとれないという状況も考えられる。進学を希望する生徒が本校の授業を受けて、進学できるような環境を整えておく必要もあるのではないだろうか。次期学習指導要領による科目名の変更、単位数の変更があり、新たな講座の開設、新たな時間割の作成が始まる。単位制高校としての良さを考える機会と捉え、ガイダンス部の一員としても積極的に取り組んでいきたい。

担当者から

 三部制・単位制という他校にない特徴を持つ本校においては、特に教育課程や単位制の仕組み等を十分に理解した上で、生徒1人ひとりに合わせた個別の対応が必要となります。様々な生徒と多くの関わりを持ち、経験を積んでいって下さい。

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